4日制GⅢの「第9回大阪・関西万博協賛競輪」は、6月6日から9日まで奈良競輪場で開催される。ナイター函館競輪ミリオンナイトカップと同日程でのGⅢ昼夜リレーの〝昼の部〟。

 実力伯仲で激戦模様だがシリーズの主役として期待が大きいのは地元兄弟レーサーの中井太祐&俊亮。ホームのGⅢで絆の連係。思い入れの強い舞台で悲願を果たすことができるかが注目される。

 そのほか各地区から好メンバーがそろって激突。4日間にわたって熱いバトルが繰り広げられる。(電投場番号「53#」)


GⅢ見どころ

地元でワンツー狙う中井兄弟

 2月開設記念春日賞争覇戦に続く、当地で今年2回目となるGⅢ。まだ記憶に新しいのが春日賞決勝での三谷竜生、将太の兄弟ワンツー。今度は中井太祐、俊亮が地元GⅢで輝く番。

 春日賞では2人とも決勝を走っておらず、ここで何としても。初日は得点順で弟の俊亮だけが特選で、兄の太祐は一予からのスタートとなりそう。レースは違っても、決勝まで2人での勝ち上がりに集中する。

 思い出深いのは21年の春日賞。初めて地元GⅢ決勝でタッグを組んだ。競輪選手として同じレースを走るという夢が実現。俊亮―太祐の並びで精いっぱい戦った結果は兄4着、弟8着。

 次なる夢はもちろん結果を出すこと。理想は兄弟での1、2着独占。弟が兄の前で熱い走りなら、有利なのは兄・太祐の方。ここに照準を合わせて最高の連係を見せる。


 直前に奈良と同じ33バンクの伊東でVは石塚輪太郎。近畿で中井兄弟と連係の場面は十分。前で果敢に攻めるか。近畿勢が多い場合は分かれることも。いずれにせよ、いい流れを維持したまま今シリーズを走り切りたい。

 絆では南関同士で同期の佐々木真也と道場晃規も負けてはいないか。佐々木は前走函館でS級2回目のV。GⅢでは4月の地元戦、川崎記念で3回目の決勝入り。器用に何でもこなせ、組み立ては状況次第。スピードある道場と一緒なら番手で援護。差してのGⅢ初制覇も。

 追い込み主体のスタイルで成績安定は瓜生崇智。売り出し中の東矢圭吾やヨコも苦にしない松岡辰泰らと九州での連係から切れ味を発揮する。

 岡山の山根将太と三宅達也も、それぞれ自力と差しで好調キープ。中四国では底力ある原田研太朗も見逃せない。


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