出場81選手の中で初日メインの特選(失格以外で準決へ)にシードされるのは1枠から順に松浦悠士、深谷知広、脇本雄太、郡司浩平、真杉匠、山崎賢人、清水裕友、北井佑季、古性優作の9人。地区に分けると南関が3人で最も多い。地元の岩本俊介、和田健太郎らは予選からでも地の利に加え気合も違うだけに上位進出への期待は大きい。決勝に数がそろえば優位にレースを運べる。神奈川の郡司と北井は今年のGⅠ覇者。2月全日本選抜では北井の番手で郡司が勝ち、6月高松宮記念杯は郡司の番手で北井が念願の初タイトル。ここでも好連係へ。安定した成績を維持する静岡の深谷や地元千葉の面々もV戦線に。状況に応じ、それぞれに勝つチャンスがあるように考えてのレースとなる。
脇本雄太 古性優作
S班同士で強力タッグは近畿の脇本&古性と中国の清水&松浦。個のパワーなら脇本、総合力なら古性が断然。ただ、2人が強ければ強いほど他地区からの警戒も強まる。直近ビッグの高松宮記念杯決勝で決められなかったワンツーを、ここで決めにいく。
清水裕友 松浦悠士
清水と松浦は現状、清水の安定感が際立つが、松浦はサマーナイトFを3連覇中。戦歴抜群のGⅡを勝って復活なるか。清水が強気に攻めてのVも。
真杉匠
関東の軸は真杉。地区の結束力は強く、自身のほかにも同県や同期など好調選手、実力者がいる。決勝で厚い連係を実現させたい。
北日本はS班の新山響平と佐藤慎太郎、GⅠ全冠の新田祐大、トップレベルの差し脚を維持する守沢太志がV獲りへ。復調途上でも実力確かな中部のS班、山口拳矢にも一発の魅力。九州では競技から本業に復帰して初戦の久留米記念を制した山崎賢が続けて勢いを見せそう。