ガールズ展望

 ガールズケイリンフェスティバル出場を逃した奥井迪(42=東京)が負けられない。直前の小松島で今年3度目のV。決勝は今年のGⅠウイナー児玉碧衣と石井貴子をまとめて破るインパクト大のレースだった。

 今年は4月までVがなかったが、5月と6月で3度のV。GⅠ「第2回パールカップ」は準Vで賞金ランクも8位まで上がってきた(7月11日時点)。佐世保は20年11月以来、3年8カ月ぶりと久々になるが、3連続完全V中でバンク相性は抜群だ。今回も3日間、力強い走りを見せてくれるだろう。

 山口伊吹(24=長崎)と高尾貴美歌(24=長崎)の116期コンビが地元戦で大暴れを狙う。山口は今年Vこそないが、GⅠオールガールズクラシックを除く15場所全てで決勝進出と安定感が光る。地元戦は昨年末以来で今年初出走。5連続決勝進出中で、悲願の地元戦Vに挑戦する。

 高尾は6月の久留米で今年初、通算3度目のVを飾った。今年初戦の地元戦はオール2着で準優勝。今年2度目の地元戦で、こちらも地元初優勝を目指す。

 鈴木奈央(27=静岡)は6場所連続で決勝進出中と好調。佐世保は過去5場所全て決勝まで進み、準Vが2回とバンク相性も上々だ。

 ややムラがある西脇美唯奈(23=愛知)だが佐世保は過去4場所で3度の決勝進出。直前の岐阜でも決勝まで勝ち上がり、いい流れで臨めるだろう。直前のいわき平で鈴木奈央に先着して準Vと気を吐いた岩崎ゆみこ(28=茨城)も侮れない。21年2月に3連勝でデビュー初優勝した思い出の地で再び躍動するか。

 126期のルーキーも2人が参戦する。養成所時代にゴールデンキャップを獲得した好素材の高木萌那(20=福岡)は本格デビュー初戦の高松で決勝進出。予選2は鈴木美教や増田夕華らを破って1着を奪取と力を示した。初の佐世保でも大暴れの予感が漂う。

 磯村光舞(19=山口)はルーキーシリーズ3場所全て決勝進出。本格デビューとなった弥彦では6、5、6着と悔しい結果に終わったが、2場所目で変わり身に期待しよう。


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