熊本競輪のモーニング7「やっぱ!オズパ!杯」が31日から8月2日までの3日間、開催される。前回に続き、今回もA級1、2班の精鋭がしのぎを削る。V争いの中心は佐方良行(43=熊本)が担う。持ち点101・06が示す通り、脚力は頭ひとつリードする。追い込み主体の競走スタイルには違いないが、ときとして捲りも兼備。リスタートを切った地元バンクで佐方が自在脚を見せつける。


 2度の失格により今期A級に降格した佐方は参加メンバー中、最上位。降格初戦となった小倉では小松原正登(福井)の逃げを捲りで沈め、久しぶりのA級優勝を飾った。直前の玉野も❶①❸とまとめ存在感を誇示。戦法の基本は追い込み主体だが、小倉で披露したように力強い捲り脚も備える。今月20日~22日のFⅠでリスタートを切った地元バンクで佐方がV取りを目指す。

 その佐方のパートナーは中川聖大(26=福岡)だ。吉岡稔真氏(65期=引退)を師匠に持つ中川は同門の園田匠、小川勇介、岩谷拓磨らと切磋琢磨(せっさたくま)しパワーアップに成功した。勝負どころでポカも目立つが、5月武雄では今年3度目の優勝を手にし、その後もコンスタントに決勝に進出し見せ場を作っている。この九州連係を中心視するが、別線勢も侮れない面々が控える。

 南関は飯田憲司(41=静岡)が代表格だ。こちら飯田もS級からの降格組。今期一発目の小田原決勝は後輩・格清洋介の捲りをG前捕らえ美酒を味わった。元々が機動力タイプ。南関に上位クラスの先行選手が見あたらない以上、自力で対応するシーンが思い浮かぶ。個性派レーサー飯尾主税(静岡)が飯田の番手を援護する。

 関東から片桐善也(30=新潟)と中山拓人(24=埼玉)が名乗りを挙げる。ともにケレン味のない自力型。その折り合いは今のところ微妙ながら、BS回数16を持つ中山が年齢的にも前回りとなりそうだ。となると片桐に展開が向く。和田禎嗣(39=埼玉)、須藤直道(52=群馬)ら関東勢の連係も見逃せない。

 金沢竜二(38=福島)の存在も忘れてはならない。S級から降格した今期2場所目の青森決勝を逃げ切りで制したあたり底力はある。BS17回を引っかける竹山慶太(宮城)が勝ち上がると金沢がニヤリ。竹山が積極的に金沢を引き出すパターンも考えられる。


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