真夏に魅せる真杉の底力

 松戸競輪開設74周年記念、大阪・関西万博協賛「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」(GⅢ)は、8月1日から4日まで4日間にわたって開催される。

 S級S班から真杉匠、深谷知広、清水裕友の3人のほか今年のダービー王・平原康多や地元で実力のある岩本俊介、和田健太郎、根田空史ら豪華メンバーが出場。

 真夏の33バンクを舞台に連日、熱く激しいバトルが繰り広げられる。(電投番号「31#」)


GⅢ見どころ

関東強力タッグ

 松戸で今期2回目となるグレードレース。7月GⅡのサマーナイトフェスティバルを制した真杉匠がGⅢ開設記念にも登場。5月いわき平ダービーを勝った平原康多と関東強力タッグで連独占なるか。自力で仕掛けて持ち味を発揮する。

 平原は6月GⅠ岸和田高松宮記念杯5走目で落車の後、7月16日からの佐世保ミッドナイトGⅢ(3日制)を走り、1場所を欠場して今シリーズへ。コンディションはどうか。次のGⅠ平塚オールスター(8月13~18日)も見据えつつ真杉との連係に集中。差し切ってのVを目指す。

 南関はS班のハイパワー・深谷知広と地元、千葉勢が厚いラインを形成する。深谷は昨年の覇者。自力を基本にラインの中で役割を果たしつつ連覇を目指す。地元勢の中では岩本俊介が当地でのGⅢで過去4回のV歴があり今シリーズも注目を集めそう。

 中国勢は清水裕友が軸。機動力ある同学年の取鳥雄吾がおり、どう連係するか。同県の先輩で信頼を寄せる追い込み型の桑原大志も心強い味方になる。

 近畿を引っ張るのは寺崎浩平。7月サマーナイトフェスティバルでは3走着外と見せ場がなかったが当地GⅢでは20年10月の4日制ナイターで決勝に進み、自身は9着も後ろを回った山本伸一がV。ここでは自身がVゲットへ。チャンスを逃さずに仕掛ける。

 荒井崇博は鋭いタテ脚が魅力。サマーナイトフェスティバルでは2連対。その後は1場所を休んで再び当地へ。ダッシュいい岩谷拓磨と連係できれば戦いやすくなる。九州では中川誠一郎も底力があり流れに乗って踏み込むと怖い。

 北日本は直近前走の大宮FⅠでも初日特選、決勝でラインを組んだ3人が今シリーズも一緒。確かな機動力を備える高橋晋也の後ろに差し脚いい和田圭と阿部力也。和田は大宮で完全V。ここも高橋を目標に流れが向くと浮上する。


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