GⅢの第10回施設整備等協賛競輪in松山、道後温泉本館全館営業再開・改築130周年記念「道後温泉杯争覇戦」は、8日から11日まで愛媛県・松山競輪場で開催される。GⅠ平塚オールスター直前でS班ほかトップ選手の多くが不在となる中で、GⅠグランドスラマーで実力トップレベルの新田祐大が登場。シリーズの目玉としてハイパワーを披露。断然人気に応えて完全Vとなるか。そのほか各地区から好メンバーが出場。4日間にわたって熱く激しいバトルが繰り広げられる。(電投番号「75#」)


 スピード断然、力と戦歴が一人だけ飛び抜けている新田祐。平塚オールスター(13~18日)に出場できないのは失格によるペナルティーの影響。ここに参加となれば人気を集めることは間違いない。前走FⅠの久留米では初日特選、準決と自力勝負で順当に連勝も、同県後輩の五十嵐綾に前を任せた決勝は2着。その分も、ここでは負けられない。圧倒的なパワーを武器に決勝もしっかり勝って完全Vを決める。力を合わせる北日本の仲間は多いが、初日特選シードは新田祐だけとなりそう。2班でも注目は飯野。福島同士で同期の新田祐との連係へ気持ちが入りそう。前走川崎FⅠでは予選を自力で勝ち、準決と決勝は地元スターの郡司浩平とタッグ。決勝に進んだいい流れのまま、ここも気合で勝ち上がって新田祐と決勝でのワンツーを決めにいく。1班で得点上位は菊地圭。動ける佐藤も好調をキープしており見逃せない。

 今節、新田祐に次ぐ得点を持つのは近畿の自在型・中井。近況は3場所前のいわき平で完全Vを決めるなどFⅠで安定した成績を維持。強敵が相手だが前々へ強気な走りに徹して存在感を示すか。

 片岡は前走地元戦の玉野FⅠでVゲット。中国同士で連係した宮本隼輔が前で先行。番手捲りでうれしい勝利を手にした。ここでは自力で戦うことになるか。好位から仕掛けると浮上がありそう。

 関東の強力先行は菊池岳。果敢な走りに徹して持ち味を発揮する。GⅢでは今年2回決勝へ。確かなラインができれば好勝負。押し切ってのVを目指す。

 中部は1班で得点上位の柴崎や川口が主力。基本は追い込みだが柴崎は動く組み立ても。理想は同門で練習仲間の後輩、伊藤との連係か。流れが向くと怖い。

 新田康は50代になっても上位で健在ぶりをアピール。前走別府記念では準決4着で決勝に進めなかったがシリーズを通して3回確定板に。位置と流れ次第で上位争いへ。吉本や坂本は九州同士で動ける松川、同県後輩の林と連係なら有利に運ぶことができる。


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