A級戦展望

 坂田康季がV争いをリードする。前期は15場所走って決勝進出を逃したのが1度だけ。3度のV、6度の準Vとハイレベルな成績を残して来年1月からの初S級を確実なものにした。今期に入っても3場所、Vこそないが準V2回、決勝3着1回と順調だ。

 今期から初の1班で初日特選からの始動になっているが強さと積極性は不変。佐世保は本デビュー後4節目で1②❶と優勝して以来、約2年ぶりの登場になるが、戦法を考えればマイナスになることはないだろう。半田が勝ち上がれば決勝で目標にする場面もあるかもしれない。いずれにしても不動のV候補筆頭とみて間違いなさそうだ。

 熊本支部の新鋭・半田誠がチャレンジ時代以来、約1年ぶりの佐世保参戦。先月の熊本再開初戦は予選3着スタートながら準優勝と奮闘した。前回の弥彦は決勝進出を逃したが、3日間最終バックを奪う積極的な走りを披露。今回も持ち前のダッシュを生かした攻めで別線に立ちはだかる。

 九州勢は前期S級の中村雅仁(42=熊本)、加倉正義(52=福岡)、安東宏高(42=大分)の3人が坂田、半田との連係からV争いに加わる。地元の井手健(50=長崎)も意地を見せたいところだ。

 他地区では今年4度のVを飾っている吉本哲郎(44=広島)や、前期S級の吉川希望(31=石川)、さらには森本桂太郎(26=愛媛)、谷田泰平(47=岐阜)、坂上忠克(50=石川)、近藤誠二(46=香川)、坂田章(39=高知)も上位進出を目指す。

 今期2班に初昇班した平野想真(25=愛知)は前期末の落車で約2ケ月ぶりの実戦。状態が心配されるが、いきなりの激走があってもおかしくはない。原井剣也(30=福岡)、や山川奨太(27=熊本)、大槙大介(28=岡山)も一発を秘めており要注意。


チャレンジ戦展望

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