チャレンジ戦展望

 本デビュー初戦の地元・大垣で優勝を飾った岩井芯(19=岐阜)。中学時代はウエイトリフティングで全国大会優勝し、高校から始めた自転車競技ではインターハイのケイリンで優勝。鳴り物入りで選手になった。本デビュー後は大垣で優勝し、続く小田原は準優勝と順調。ここまで6走で最終バックを取れなかったのは小田原の最終日だけ。同期の岡部陸斗と壮絶にモガき合って敗れはしたが〝負けて尚強し〟の2着だった。

 S級のトップで活躍する兄・龍星の背中を追って輪界入りした志田愛希飛(22=富山)。アマチュア時代に自転車競技の経験はないが、養成所では2番目に多い先行回数で脚力アップに努めた。本デビュー後は既に4場所を走り、予選と準決勝は全勝。3場所目の豊橋では完全優勝を果たした。

 ルーキーの125期は藤井優希(25=山口)と与古田龍門(22=沖縄)も登場。藤井は本デビュー初戦の奈良で1①❷と奮闘。続く高知でも決勝進出した。自転車経験は浅いが、ラグビーで培ったパワー満点の自力戦が魅力だ。

 与古田は本デビュー初戦の高知で予選敗退したが、2場所目の小松島は予選1着。レースに慣れてくればさらに楽しみだ。師匠の仲松勝太と同配分なのはメンタル的にも追い風のはず。

 他では老かいな先行テクニックで若手キラーと化す岡崎克政(39=岡山)や、追加参戦の松本一志(28=宮崎)は今期から21年以来のチャレンジ戦。4場所のうち3場所で決勝進出し、7月の豊橋では準決勝と決勝で志田と対戦した。点数を上げている地元の永田秀佑(32=長崎)の奮闘にも期待したい。


A級1・2班戦

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