富山競輪開設73周年記念 大阪・関西万博協賛「瑞峰立山賞争奪戦(GⅢ)」は29日に開幕。V争いの主役は先のGⅠオールスターを制した古性優作。いや33バンクなら新山響平の快速先行が威力を発揮。吉田拓矢、坂井洋ら役者がそろう関東勢も強力布陣だ。

総合力トップ 古性主役

 古性がファン投票1位の期待に応えて、GⅠオールスターを制し、今年初となるGⅠ戴冠。賞金ランクも1位と総合力トップの実力を示した。ダッシュ力を生かしたタテ脚はもちろん、展開にも即応できる〝オールラウンド〟の走りはまさに神業の域か。連係実績もある三谷竜生や、切れ者・東口善朋らを従え縦横な攻めで他派を翻弄(ほんろう)する。 

 新山はオールスターの決勝は突っ張り先行で3着。あと一歩粘れなかったが、その快速ぶりは見事。前を取っての突っ張りは他派の脅威となる。決め脚に威力を持つ守沢太志を始め、菅田壱道、山崎芳仁らを引き連れて突っ走るケースも。

 関東陣営が強力ラインアップ。吉田拓矢は現在2班とはいえ底力は争覇級。自力基本に幅を増した動きで突破を図る。ダッシュマン・坂井洋との栃茨連係も強力だけに台頭の場面も。

 また、強気の自力勝負で前々と踏み込む森田も実力的には引けは取らない。

 S班の山口拳矢は前半戦は苦戦が続いたが、ようやく復調傾向。爆発的なカマシ先行を放つ藤井侑吾が得意の当所で波乱の使者に。

 歴戦の貫禄者・諸橋愛、小倉竜二らの好走や、町田太我の大駆けにも注意。


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