6月弥彦FⅠで約1年半ぶり、22年平塚ヤンググランプリ以来となるS級優勝を決めた菊池岳仁。その前に走った函館ナイターGⅢで決勝に進み、その勢いのまま大事な地元戦で結果を出すことに成功した。その5場所後、前走川崎FⅠではGⅠグランドスラマーの新田祐大と対戦。初日特選は新田に3番手から捲られたが逃げ粘って2着。決勝は打鐘から新田に先手を取られ、ホームで巻き返すも踏み合いに敗れて無念の6着。ただ、新田は赤板過ぎ1角での内側追い抜きで失格。結果はともかくとして、前へ前へと果敢に攻めた走りは必ずや次走となる今シリーズにつながるはず。青森出場は22年9月記念以来。実は昨年8月ナイターFⅠスポニチ杯にも出走予定だったが直前の落車で負傷して不出場に。その分も、1年後の同じ舞台での活躍に期待したい。基本は自力勝負だが、状況によっては思い出のヤンググランプリで前を任せた関東同士の後輩、吉田有希と絆の連係も。どうあれ、強い気持ちでV獲りへ。悔いのないように走り抜く。

 木暮安由が上信連係で菊池の後ろ。しっかりガードして直線勝負へ。差し切っての逆転を目指す。吉田は21年10月青森ナイターFⅠスポニチ杯がS級でのデビュー戦。準決では当時、GⅡ共同通信社杯を制したばかりの山口拳矢と対戦。1着を獲って決勝に進んだ。ここもラインの先頭で気合の走り。積極策に徹して力を出し切る。

 近畿は動ける2人が力を合わせる。ダッシュいい福永大智の後ろに自在の中井俊亮となりそう。一気に出ていくとワンツーが決まる。

 北日本の主力は今節得点トップの追い込み型・竹内智彦。目標次第だが位置取りはシビア。勝負圏内を確保して伸びると上位争いへ。南関を引っ張るのは先行パワーある野口裕史。実力健在の新田康仁が番手回りから抜け出しを狙う。2班でも九州の追い込み型で注目は山口敦也。完全Vの前走小田原FⅠに続き、鋭い差し脚で存在感を示すか。


ガールズ見どころ

スポニチロゴ