別府競輪のミッドナイト競輪「チャリロト杯」が31日から9月2日までの3日間、開催される。今シリーズの注目株は125期のルーキー5人だ。中でも弓矢輪太郎(20=三重)の安定感が際立つ。本デビュー5場所の3連対率は100%。直前の富山に続く完全Vが有力視される。同期対決に挑む野村賢(20=山口)や先輩期の意地がある神尾敬冬(24=静岡)、眞砂英作(29=香川)もV圏内だ。


 今年5月にデビューした125期生。22年にインターハイ1000メートルTTで優勝した中石湊(北海道)や同年の国体ケイリンで優勝した森田一郎(埼玉)、さらに9度のGⅠタイトルを獲得した山崎芳仁を父に持つ山崎歩夢(福島)ら逸材ぞろい。四日市は北勢クラブに所属する弓矢輪太郎も将来を嘱望される一人だ。

 師匠は谷口遼平(103期)。タイトルホルダーの浅井康太(90期)や俊光、淳の柴崎兄弟(ともに91期)らとともに汗を流す。自転車を始めたのが高校(朝明高校)からというが、恵まれた練習環境で師匠と同じ舞台(S級)で活躍する日を夢みる。

 5月富山でデビュー。ルーキーシリーズ2場所こそ未勝利に終わっているが、本デビュー5場所の3連対率は100%を誇る。うち7月向日町と直前の富山では完全Vを飾った。いずれ中部を代表する機動力型へと成長を遂げることだろう。別府バンクは初挑戦。自慢のタテ攻撃で弓矢が2場所連続の完全Vを目指す。

 野村賢(20=山口)が同期対決に燃える。高校時代(三田尻学園誠英)は高校選抜ケイリン2位、インターハイ3位の実績を残しプロ入り。デビュー戦の富山で①①❸をまとめ、本デビュー4場所いずれも決勝に進出。ここまで優勝の美酒を味わってないが、タテ踏む脚力は弓矢ともヒケをとらない。弓矢、野村でパワーの両立が有力だ。

 岩元叶馬(21=富山)もV圏内。本デビュー2場所目の地元富山を逃げ切りで3連勝するなど、高い先行力を武器に持つ。徹底した先行勝負で弓矢と野村を苦しめる。

 織茂雄一郎(26=山梨)、入田龍馬(21=鹿児島)も自力で見せ場を作るが、現状はやや劣勢。それより先輩期の意地がある123期の神尾敬冬が侮れない。決勝常連のパワーヒッターで6月伊東では連日BS線をひっかけ今年2度目の優勝を3連勝で飾った。同じように121期の眞砂英作も一発の魅力を秘める機動力型だ。神尾と真砂がV争いに割って入る。


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