今節得点トップで今年の賞金ランク19位(5日現在)の坂井洋。鋭いダッシュとスピードを武器に1月小倉FⅠ以来、今年2回目となるVへ。強烈捲りで激戦を制すか。9月の出走予定は今回も含め3本。前走GⅢの富山記念から中3日で、次に控えるGⅡ宇都宮共同通信社杯までも中3日。かなりタイトなスケジュールの中、4日制グレードレースのはざまとなるここも休まずに出走。実戦で結果を出し、大事な地元でのビッグに弾みをつける。対戦相手となる他地区の自力型は積極的なタイプばかり。先行争いも見据えつつ勝てるタイミングで踏み込む。食らいつく関東の仲間で得点上位は追加で入った宿口陽一。直近の坂井との連係は7月川崎FⅠ準決勝。中団から1着に届いた坂井が2センターから遅めの踏み込みだったこともあって宿口は4着まで。ここではしっかりワンツーを決めたい。

 戦歴断然上位の山崎芳仁も追加を受けての出場。前走富山記念では無念の失格。その分も、ここで取り戻すつもりでいるか。頼れる北日本の自力型は積極的な大川剛と好位からの仕掛けを主体に攻める嵯峨昇喜郞、上昇気配の木村佑来。目標不在となった時は自ら動くことも視野に。状況に応じて、しっかりと運ぶ。

 内藤秀久も同じく追加での参加。今期に入り2場所失格と流れが悪かったが前走富山記念では決勝へ。武器は確かな差し脚。ヨコのさばきも堅実。南関同士で迷わず先手を取りに出る野口裕史との連係ならチャンスは十分。番手でガードしてゴール前勝負。野口を残しての差し切りVを目指す。

 内藤と同じく鋭い差し脚が魅力なのが園田匠。九州の自力型は小倉同士となる同県の林慶次郎や前々走福井記念で連係した上田尭弥。初日特選では西日本連係で町田太我とのタッグが望める。流れが向けば浮上する。

 町田は9月になって得点が下がったが確かな先行力は折り紙付き。前走富山記念では一予で敗れたが4日間、先制。2カ月ぶりに走るFⅠで強さを見せるか。勢いに乗れば押し切りが決まる。


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