チャレンジレースは通常、125期の新人がV争いの中心となるが、今回ばかりは様相が違う。前期A1を張った塚本瑠羽(26=神奈川)の存在が際立つのだ。3班降班の対象となった昨年後期は負傷過多で7場所を欠場。おまけに先頭員を早期に追い抜くペナルティも重なってしまった。今年前期は優勝1度、八つの白星を重ね昇級すれば初のS級昇格まで点数を押し上げた。

 何しろ1、2班戦でも常にV候補を担ってきた実力者だ。初日特選の常連で1月松戸では桑名僚也(埼玉)、小原唯志(茨城)、谷田泰平(岐阜)ら強豪相手に優勝を飾った。その後のA級戦でもコンスタントに決勝に進出するなどS級並みの脚力を見せつけた。今期チャレンジ初戦の青森を②①❶、続く向日町①①❶、武雄①①❶といずれも新人相手に格上のパワーを披露した。

 特班がかかった直前の玉野こそ①⑦①でA級返り咲きとはならなかったが、総合力はピカイチ。息のいい新人相手でも塚本が主役の座は譲らない。塚本とのセット配分でガ然やる気になっているのは石井毅(51=神奈川)。こちら石井も前期までA級を戦ったベテランだ。塚本マークを食い下がり、G前チョイ差しを狙う。

 やはり侮れないのがルーキー4人。中でも今井希(23=埼玉)が脅威の的。デビューから6場所、美酒を味わってないが、3場所連続で決勝にコマを進めるなど上昇一途。ケレン味のないタテ攻撃で塚本に挑戦状を叩きつける。遠藤拓巳(24=香川)は8月向日町の初日予選で落車。2場所を欠場しているだけに評価を下げざるをえない。

 原田峻治(30=山口)、與古田龍門(22=沖縄)も自力で見せ場は作るだろうが、パワー不足は否めない。それより松本一志(28=宮崎)が降班後の今期7場所を消化し6優出と奮起。一発がある松本が好配を呼び込むかもしれない。


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