前走小田原では断然人気を集めながら2着となった根田空史。準決逃げ切り1着で勝ち上がったファイナルは南関が4人。同型の大石剣士と一緒になり内藤秀久、桐山敬太郎の地元コンビと4車で結束した。根田は大石の番手回り。枠順も良かっただけに絶好のVチャンスに。残り2周半から突っ張った大石が目イチの先行。根田は車間を空けつつ5番手にいた単騎の吉沢純平と、その後ろでタイミングを計る藤井侑吾の動きを警戒。大石が失速すると最終ホームから自力に転じて押し切りを狙ったが最終バックから踏み上げた吉沢にゴール前で¼輪だけ抜かれて無念の結果に。そこから中4日、今シリーズは追加を受けての参加。同じ神奈川のバンクで小田原の無念を晴らせるか。基本は持ち味を生かしての自力勝負。地元松坂洋平の前で気持ちを入れての仕掛け。V歴もある川崎で強さを発揮する。

 上昇ムードの松坂も地元戦で活躍は必至か。8月青森で決勝に進むとGⅢの小田原記念でもファイナルへ。2場所前の伊東で今年初Vを決め前走福井でも決勝2着と存在感を示した。根田に加え青森でも連係した地元同士の後輩・川越勇星がいることも大きい。勝てる状況になればチャンスは逃さない。

 実力上位は今年のGⅠで2度決勝に進み、6月地元GⅢの前橋記念で完全Vを決めた小林泰正。だが8月に練習中の落車で負傷してから調子が戻っていない状態。それでも先輩の木暮安由と群馬同士での連係。前で強気な走りを見せるか。

 乗れている大森慶一は追加で走った川崎も含め8月にFⅠで3V。前走向日町記念でも決勝へ。位置に関わらず流れに乗って切れ味発揮なら突き抜けが怖い。

 西日本は中部と近畿のみ。川口聖二は照準を合わせた前走地元GⅢの岐阜記念から中3日。気持ちを切らさずに自在戦で浮上も。ダッシュいい福永大智の仕掛けにも注目だ。


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