4日制GⅢの第10回大阪・関西万博協賛競輪「全国都市緑化かわさきフェア開催、川崎市制100周年記念」は、11日から14日まで川崎競輪場で開催される。

 GⅠ弥彦寛仁親王牌の直前でS級S班ほかトップ選手の多くが不在。そんな中で主役を務めるのは地元GⅢに燃える今節得点最上位の和田真久留。約3年半ぶりに走る川崎で今年初となるVへ。今年の賞金ランク14位(10日現在)の実力を発揮する。

 川崎がホームの佐々木真也も地元でのGⅢに気合。前走9月青森記念で初のGⅢ優勝。和田と同じく有力なV候補に。そのほか各地区から好メンバーがそろって激突する。(電投番号「34#」)


 地元神奈川でのGⅢ出場は8月小田原記念以来、今年2回目となる和田。小田原では決勝に進み南関ライン7車結束の5番手を回って3着。ここではVゲットへ。川崎を走るのは21年2月のGⅠ全日本選抜以来で、昨年10月に完了したバンク改修後は初登場。初日から感触を確かめつつ調子を上げていく。組み立ては状況次第。青森記念を勝って注目度がアップした佐々木と地元同士でどう連係するか。徹底先行タイプで力のある野口が追加で出場となったことも心強い材料といえる。どうあれ主役の走りで結果を出すとみる。

 佐々木は単騎捲りで青森記念を制し、勢いに乗ってホームバンクのGⅢに臨む。4月の記念では決勝へ。地元エース郡司浩平とライン2車で後ろを回りワンツーを狙ったが郡司9着で自身は8着。決勝入りは最低ノルマ。勝つことをテーマに強い気持ちで戦う。

 スピードある北津留は9月GⅡ宇都宮共同通信社杯で決勝へ。当地では20年12月FⅠで完全V。イメージは悪くないはず。強烈捲りを決めてねじ伏せるシーンも。

 関東の軸は諸橋。当地記念では15年にV。21年全日本選抜では決勝へ。目標は前走弥彦FⅠでも一緒だった山岸。前で攻めの走りに徹する山岸をガードしながら直線勝負。恩田は北津留同様に宇都宮共同通信社杯で決勝へ。地元GⅡ制覇の真杉匠に食らいつき、ワンツーは逃したが3着で確定板に。当地では22年記念で決勝へ。関東連係から上位食い込みを目指す。

 上昇ムードの藤井は9月別府FⅠで今年3回目のV。確かな機動力を武器に好勝負。健在ぶりが光るベテランGⅠ覇者は山口富。前走名古屋FⅠの初日特選は雨が強い中、カマして1着の藤井に続けず3着。その分も集中して走る。

 近況、鋭い差し脚がさえるのは大川龍二。前々走共同通信社杯では一予、二予連勝を含め3連対。前走青森記念でも2勝を挙げた。捲り脚も兼備しており目標がない場合でも怖い存在だ。


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