オールチャレンジ戦で開催される熊本競輪のミッドナイトレースが10月18日に幕を開ける。

 5人が出走する125期勢を中心にV争いが繰り広げられ、V候補筆頭はすでに3Vを飾っている福田稔希(21=栃木)。同じく125期の川田真也(23=埼玉)、中島竜誠(24=山梨)、野村賢(20=山口)や、今期2Vの神山尚(33=栃木)も見逃せない。


シリーズ展望

 シリーズリーダーは福田稔希。本デビュー後7場所すべてで決勝進出し3度のV。直近は2連続準V中だ。21走でバック本数は17本。積極的な走りで結果も残している。在所成績は60位と目立たなかったが、評判以上の走りをアピール。初の熊本バンク、5場所ぶりのミッド参戦でも攻めの手を緩めない。

 野村賢も本デビュー後の8場所、決勝を外していない。在所時代は19勝を挙げて8位。まだ優勝はないが、9月の青森、高松、今月の小田原で3連続準V中。悲願の初優勝まであと少しだ。

 川田真也は本デビュー後2場所目の宇都宮でV。その後は5場所で4度の決勝進出を果たすが、決勝での着が課題になっている。

 中島竜誠は本デビュー後6場所で4優出。こちらもVはないが7月向日町と9月函館で準優勝。S級で活躍する兄・詩音(119期)の背中を追いかけて日々成長中だ。

 125期5人目は追加参戦の寺師幸成(33=鹿児島)。本デビュー後の7場所で決勝進出は8月武雄の1度(準V)だけだが、近況は安定感がアップしている。184センチの長身を生かしたダイナミックな攻めを繰り出すオールドルーキーに注目したい。

 前期S級から今期はチャレンジ戦に降格の神山尚。今期10場所はさすがに格上の走りで決勝を外していない。7月名古屋、8月武雄でVを飾り、直前の高松は準V。今回は追加参戦になるが、まだ連係したことがない同県の福田がいて6場所ぶりのVチャンスでもある。

 北日本勢は8月の弥彦で久々のVを飾った本馬錬(30=福島)や山口茂(45=福島)が上位進出を狙う。別府に続き2場所連続決勝進出を目指す田原宥明(34=北海道)も侮れない。

 近況は乱調気味の内田淳(31=千葉)は点数以上のパワーを秘める。追加参戦の桜井大地(30=静岡)は持ち前の積極性を発揮する。

 先行マニアの野見泰要(42=岡山)はさすがに疲労感が拭えない。それでもペースをつかんだ際の粘り込みには警戒が必要だろう。差し脚健在の岡崎昭次(53=愛媛)も軽視はできない。

 地元勢は米丸俊成(54=熊本)ただ一人。8月に続く新バンク登場だ。8月時は初日2着で準決勝は4着。今度は17年ぶりの地元戦ファイナル入りを目指す。


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