立川競輪FⅠ(S級シリーズ)は、22日から24日まで3日間にわたって開催される。S級とA級1、2班で1日12レース。主役はGⅠタイトルホルダーで得点上位の宿口陽一。同県後輩で先行力確かな山口多聞と連係。番手回りから有利に差し切って今年2回目のVへ。前走富山で完全Vの石原颯も自力勝負で勢いがあり怖い。そのほか北日本から九州まで各地区から好メンバーが出場して熱いバトルを繰り広げる。(電投番号「28#」)


<S級見どころ>

 宿口陽一が当地を走るのは追加で出場した9月FⅠ以来。その時はラインの3番手を回って決勝2着。最終2コーナーで5番手から捲った坂井洋を地元の高橋築が追い、宿口はその後ろ。捲り切った坂井を高橋が追い込み、外を踏んだ宿口が坂井を捉えて高橋と埼京でワンツー。坂井も含め関東での上位独占が決まった。ここでは同県の後輩で走るごとに先行パワーがアップしている山口多聞が一緒。逃げ粘る山口を番手でガード。ゴール前での差し切りを決める。8月小田原記念での初連係は二予でワンツーの後、準決では山口が前に出られず連結を外す形に。その悔しさを、ここで晴らしにいく。3番手を固めるのは地元の河村雅章になるか。2班でも追い込み型で力のある芦沢辰弘も決勝に進めば関東での連係へ。どうあれ展開有利は宿口。9月の2着から、ここでは好ガードから山口を捉えてVゲット。きっちりチャンスをものにする。

 山口は徹底先行で売り出す埼玉期待のホープ。今年1月にS級に上がってまだ優勝はないが、決勝で結果が出る日は近そう。迷わず逃げて力をアピールする。河村は立川がホーム。近況はひと息の印象だが決勝入りは最低ノルマ。立川S級戦での初Vなるか。ここに照準を合わせてレースに集中。悲願達成を目指す。

 石原颯は前走富山で3連勝、今年5回目のV。初登場の立川でも好走へ。自力で強さを見せる。中四国連係で石原の番手は池田良が有力。しっかり食らいついて差し切りを狙う。九州の軸は吉本卓仁。1班の立部楓真ほか地区の自力型が多いことはプラス。流れが向けば浮上する。

<A級見どころ>

 秋本耀太郎が関東の軸になるか。基本は持ち味を生かしての自力勝負。機動力ある関東の後輩と連係できる場合は番手を回ることも。ここでは熊崎麻人に任せるか動く組み立てか。状況に応じて運ぶ。鈴木謙太郎が栃茨で秋本の後ろ。自力も可能なタテ脚でゴール前、鋭く迫る。山本浩次は鋭いダッシュが武器。一気に叩いて出ると怖い。西田大志が食らいつき福岡でのワンツーも。田村真広は関東での連係から上位へ。捲りが多い栗本武典は展開次第で浮上がある。


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