熊本競輪の「モーニング7」がA級上位クラスを迎え、10月24日から3日間開催される。

 参加メンバーを見渡す限り、波乱ムードが漂うが、タテに踏む脚力は松崎広太(25=茨城)が頭ひとリードする。自慢のパワー攻勢で今年すでに7Vを手にするなど、脚力はS級でも通用する力強さを合わせ持つ。初登場の熊本バンクで別線の機動力型を圧倒。松崎が熱い熊本ファンのド肝を抜く。


シリーズ展望

 混戦相場に松崎がピリオドを打つ。アマ時代の松崎は17年の都道府県対抗ポイントレース1位、19年国体ケイリン4位、20年インカレ団体追抜き1位 21年インカレチームスプリント3位など中長距離種目のみならず、ダッシュ系の種目でも活躍。鳴り物入りで123期に入所した。

 今年すでに7Vをゲット。直前の取手モーニング決勝では125期のスーパールーキー中石湊(北海道)を小榑佑弥(新潟)マークから番手捲りを決め優勝を飾った。最後までタレない地脚、スプリント力も目を見張るものがある。初挑戦の熊本バンクを松崎が力走する。

 松崎をもり立てる茨栃勢はS級経験ある木村貴宏(47=茨城)や吉田元輝(38=茨城)、さらに渡邉高志(47=栃木)がラインを固める。半端ない行き脚の松崎に最後まで付け切れるかどうかがポイントになる。

 期待の九州勢は格付け2班ながら石川航大(25=宮崎)が本格化しつつある。今期A級に定期昇班。ムラ駆けながら8月名古屋、函館、9月小田原で決勝に進出している。石川自身、松崎との同期対決に闘志を燃やす。

 石川の攻めを足場に勝機を見いだすのが良永浩一(45=福岡)だ。差し脚は健在。ときとして飛び道具(捲り)も兼備する良永が松崎擁する関東勢に詰め寄る。

 北日本は金沢幸司(39=福島)が代表格だろう。捲り脚を持つ金沢だが、ライン的には劣勢。位置取りがカギになる。

 機動力ある菱田浩二(35=京都)もV圏内と言える。このところ若手のパワーヒッターに苦戦を強いられるケースも多いが、ツボにはまったときの自力攻勢は侮れない。動ける篠原忍(42=愛知)が菱田と連係できれば好勝負に持ち込める。

 潜在能力高い佐伯辰哉(28=広島)、高橋優斗(27=大分)、中原航大(25=岡山)がV戦線をかく乱する。


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