別府競輪のモーニング7「みんなの競輪杯」が6日から3日間開催される。今シリーズは125期の新人が主役を務めるチャレンジレース。新人5選手による激しい優勝争いが演じられるが頭ひとつリードするのは“BIGMAN”こと藤井優希(25=山口)。直前の四日市では3日間ともバックを取る走りで優勝を飾るなど、近況急上昇中の逸材だ。佐藤大地(24=三重)、福田健太(23=宮城)らとの同期対決が見ものだ。
A級3班によるチャレンジレースは毎度のことルーキーがV戦線をリードする。今回、125期からは5人が参戦。いずれもケレン味のないタテ攻撃が売りだが、安定感となると藤井優希が一歩リードする。7月奈良の本デビュー後、10場所を消化し決勝を外したのは8月岐阜のみ。9月函館決勝では中島竜誠(山梨)、川上隆義(栃木)、小堀敢太(北海道)との同期対決を制し、逃げ切りで初優勝を飾っている。
125期在所時の競走訓練ではわずか2勝にとどまった藤井だが、特筆すべきはその先行回数。BS39回は125期トップの数字。ただでさえハナに立てない競走訓練で結果を恐れず長い距離をもがき通したのはデビュー後の安定感にもつながっている。別府バンクは初挑戦となるが、戦法に迷いはない。力を出し切る藤井のパワー戦を中心視する。
対抗格は佐藤大地と福田健太だろう。佐藤は本デビュー一発目の7月和歌山で初優勝を飾っているが、その後は鳴かず飛ばず。ただし無類のダッシュ力を武器にコンスタントに決勝へとコマを進めている。前々回の武雄決勝では滝川幸広(愛知)の逃げに乗れる好展開をモノにできず、捲った遠藤拓巳(香川)の特班を許してしまった。脚力差はない。むしろ、レースセンスだけなら佐藤が上かもしれない。
細中翔太 丸林駿太
前回松阪で初優勝をもぎとった福田は上昇気流に乗る。こちらもスピード戦では負けない。藤井はもちろん佐藤、福田とも好勝負請け合いだ。細中翔太(25=岡山)がV争いに割って入る。荒削りながら7月佐世保、8月高知を連覇しているようにツボにはまったときの自力攻勢は侮れないものとなる。もう一人のルーキー與古田龍門(23=沖縄)はデビューから10場所、決勝進出なし。劣勢の感は否めない。それより123期の丸林駿太(22=福岡)が先輩期の意地を見せる。先行では厳しいが、好位確保しての捲りなら勝負圏内へと持ち込める。