熊本競輪の「おはようファイ太モーニング7」が11月16日から3日間開催される。今シリーズは125期の新人が主役を務めるチャレンジレース。

 125期からは5人が参戦。中でも弓矢輪太郎(20=三重)が上げ潮モード。10月玉野、四日市を完全Vで連覇。ダッシュ力、地脚ともに非凡な将来を嘱望される中部のパワーヒッターが塩島嵩一朗(神奈川)以来、8人目となる125期からの特別昇班に挑む。


シリーズ展望

 今回のチャレンジレースに125期から5人のルーキーが参戦する。いずれもタテ攻撃でアピールするが、先行パワー、安定感ともに弓矢が断トツだ。

 在所時の競争訓練では3勝をあげるにとどまったが、師匠・谷口遼平(103期)の指導のもと、メキメキ頭角を現している。師匠の谷口はもちろん浅井康太、柴崎兄弟ら四日市は北勢クラブの一員である。恵まれた練習環境で弓矢は着実にパワーアップしている。

 その戦歴が素晴らしい。3連勝で初Vを飾った向日町の本デビューから9場所連続で決勝進出。3連対率は実に100パーセントを誇る。10月玉野、そして直前の四日市をパーフェクトV。

 9月松阪決勝で特班に失敗している弓矢が今度こその強い思いだ。同期では11月青森で塩島が7人目のA級2班に成功している。2度目の特班チャンスを弓矢が自慢のタテ脚でモノにする。

 谷内健太(24=京都)が弓矢の特班に待ったをかけるか。アマ時代の谷内はロード、スクラッチVなど中長距離種目で活躍した。課題のトップスピード、持久力ともに上昇一途だ。

 こちら谷内の戦歴も光る。ルーキーがぶつかったデビュー戦の富山から11場所連続で決勝進出、うち4Vと弓矢にもヒケをとらない。

 直前の四日市ではルーキーによる企画レースを走った。結果は芳仁を父に持つ山崎歩夢(福島)に捲られはしたが、積極的に風を切るなど大いに見せ場を作った。弓矢、谷内による力勝負が最大の焦点となる。

 貝原涼太(27=栃木)が割って入る。直前の西武園では 同期の川田真也の捲りに乗り、初Vを飾っているだけに勢いがある。ロングスパートを辞さない貝原がひと波乱を呼び込む。

 寺師幸成(33=鹿児島)、與古田龍門(23=沖縄)も自力勝負を貫くだろうが、力の差は否めない。

 ベテランマーカーでは西川弘資(56=三重)に食指が動く。弓矢をスンナリ追走できればひょっとしての差し切りも。

 自力が持ち味の阿久津浩之(41=東京)が直前の西武園で今井希(埼玉)の逃げに乗り、番手差しを決め優勝。新人とのタテ勝負となると厳しいが貝原と連係できれば勝負圏内に食い込む。


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