前橋競輪FⅠ「スポーツニッポン杯」は、12月4日から6日まで3日間にわたって開催される。S級、ガールズ、A級1、2班の3本立てで1日12レース。S級の主役は10月弥彦寛仁親王牌で決勝に進んだ地元ハイパワーの佐々木悠葵。同じく地元の木暮安由とタッグ。ホームバンクで先輩とのワンツーへ気合の仕掛けを見せる。ガールズは実力上位の小林莉子と山口真未が激突。2人のV争いとなりそうだ。(電投番号「22#」)。


<S級見どころ>

 6月初めのGⅢ開設記念に続き今年2回目の地元登場となる佐々木悠葵。記念の決勝は先頭で自力勝負の真杉匠に小林泰正、佐々木は3番手を固めてのレース。真杉が前受けから突っ張って逃げ、番手捲りの小林がV。佐々木は小林に続くも3角で外から平原康多に絡まれる形となり7着。悔しい結果に終わった。その分も追加を受けて走るここでV獲りに集中。自力で強さを見せて押し切りへ。人気を集めることにもなるはずで、しっかり仕掛けて期待に応える。

 地元同県連係で木暮安由が佐々木の番手回りとなりそう。前走防府で7月小田原以来、今期FⅠ2回目のVを決めて上昇ムード。佐々木が追加で入ったことは大きなプラス。防府の前、四日市記念3日目は捲り1着の佐々木に食らいつきワンツー。地元舞台で差し切り逆転なるか。気持ちを入れて走る。

 もう一人、関東のV候補は吉沢純平。基本は関東での連係だがレースでの作戦は状況次第と言えそう。どうあれ決勝に進み首位争いへ。抜かりなく運んで実力を示す。

 小川真太郎は2年ぶり4回目の前橋出場。過去3回は19、20、22年のGⅠ寛仁親王牌で、FⅠ7車立ては今回が初。基本は自力勝負。ドームの短走路で立ち遅れないように攻めの走りに徹する。塚本大樹は西日本連係で小川とのタッグとなるか。南関の追い込み型で底力のある岡村潤も位置次第で浮上する。

 大森慶一は8月にFⅠで3場所連続Vの固め打ち。GⅢでは9月向日町、11月四日市と連続で決勝進出。好位を回って伸びると怖い。


<ガールズ見どころ>

 2強は小林莉子と山口真未だが一歩リードは得点上位の小林だ。今節メンバーで今年最多12V。自在戦で巧みに運んで実力を示す。

 自力を基本に攻めるのは山口真未。今年のV数は小林に次ぐ9回。4月宇都宮、7月青森では決勝で小林を破っている。今節の次、地元静岡(12月12日~14日)の出走を最後に現役引退を表明しており一戦一戦を大事に戦い抜く。

 元砂七夕美、小泉夢菜も走りは堅実。決勝で連争いへ。河内桜雪は地元戦で気合の走り。伊藤優里は積極策で上位進出も。いわき平ナイターから追加を受けて中0日での連戦となる宇野紅音も力があり見逃せない。


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