別府競輪のモーニング7「チャリロト杯」が12月25日から27日までの3日間開催される。
今シリーズは125期の新人が主役を務めるチャレンジレース。ルーキー4人はいずれも将来を嘱望される機動力タイプだが、中でも野村賢(20=山口)の安定感が際立つ。10月熊本から完全Vを飾った直前の名古屋まで目下4連覇中と波に乗る。自慢のタテ攻撃で野村が5連覇に照準を絞る。
★チャレンジ戦展望
野村賢
今シリーズに参戦する125期生は4人。いずれもケレン味のない先行、捲りが持ち味だが、安定感となると野村が群を抜く。本デビューの7月高知から直前の名古屋まで12場所連続で決勝に進出。10月熊本で初優勝。続く単発レースの京王閣のルーキーシリーズ2024プラスこそ同期対決に敗れ7着だったが、11月松戸→防府→12月名古屋で4連覇するなど破壊力抜群のタテ脚を見せつけている。
角宗哉
野村と同県同期の角宗哉(24=山口)にもチャンスはある。ムラ駆けなのは不安材料だが、ツボにはまれば前団を攻略できるだけの脚力はある。優勝は今のところ8月小松島の1回のみだが、野村と連係できる流れになると勝機をつかめる。野村―角の山口タッグに注目だ。
中西勇
兄・中西大(107期)を追って輪界デビューした中西勇(32=福岡)も着実に力を付けている印象だ。9月の地元久留米から6場所連続で決勝にコマを進め、10月松山では初優勝を3連勝で飾っている。特筆すべきは前6場所の決勝の3連対は100%を誇る。前回小倉の決勝は佐々木亮太(青森)との同期対決に敗れはしたものの、ラストの力勝負は見応えがあった。前述の山口コンビにパワーで挑む中西がしっかり逆転をもくろむ。
三木健正
三木健治(沖縄)を父に持つ三木健正(23=岡山)がV争いに割って入る。こちら三木も8場所連続優出。初Vを3連勝で決めた9月別府と直前の伊東も完全Vと勢いを感じる。父・健治に言わせると「まだまだ線が細い」と厳しい評価だが、成長は著しい。
永井哉多 山口茂
先輩期(121期)の意地がある永井哉多(東京)もV圏内。3班に降格した今期だけで3Vを飾るなど底力はある。新人のパワーに苦戦を強いられているが、タテ脚兼備のベテラン山口茂(45=福島)が一発を狙う。