ヤングGPはパリ五輪に出場した太田と中野の対決が注目。太田は五輪で微妙な判定もあり期待されたメダルには届かず。ただ、スピードは世界トップレベルであることを証明した。五輪後、平塚オールスターから競輪に参戦。ラインの戦いで敗れることはあるが、力勝負だけならGP組とも互角以上の走りを披露している。昨年の当大会は圧巻の捲りで制覇。磨きがかかった世界の脚力で、史上初の連覇へまっしぐらだ。

 互角なのが中野。こちらはパリ五輪ケイリンで決勝に進出。結果は無念の落車に終わったが、こちらも力を証明した。昨年は同期同級生、同じ早期卒業生の太田に差を付けられただけに、今年こその思いは強い。真っ向勝負で新世代No.1座を奪うか。

 この2人に挑むのは国内組。まずは纐纈洸翔(22)と村田祐樹(26)の中部コンビ。どちらも今年待望のS級初優勝を果たし勢いに乗る。並びは微妙だが、連係となればどちらが前でも強力。来年は中部でGⅠが2つ開催されるだけに、結果を出して低迷が続く中部地区に光をともしたい。

 後藤大輝(23)と東矢圭吾(26)の九州の大砲2人も侮れない。特に後藤はGⅠでも逃げ切るなど、トップ戦線で風を切り続ける。並ぶようなら、迷いない積極策から九州ワンツーも見えてくる。

 真鍋智寛(26)は中四国で太田マークとなればおもしろい。番手経験は少なくとも、ダッシュ力があるだけに離れることは考えづらい。世界の豪脚に食らい付いてゴール前勝負もある。

 大川剛(25)もポテンシャルは相当なもの。同地区の中野と連係となれば勝ち負けできる。山口多聞(23)は平原康多が認める逸材。気構えせず単騎で一撃狙えばおもしろい。


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