別府競輪のモーニング7「ファッション・プランニング都杯」が大晦日の31日から1月2日までの3日間開催される。年またぎの開催となる今回はA級1、2班の精鋭がぶつかる混戦相場だ。中心視したのは秋本耀太郎(26=栃木)。同県同級生の小池千啓とセット配分とあってやる気十分。栃木コンビが息の合ったタッグで見せ場を作ること請け合いだ。番手戦もこなす秋本が浮上一気だ。


秋本耀太郎

 大晦日が初日。つまり年またぎの開催となる今回は級班の入れ替えがあり、波乱ムードが漂う。本来なら絶好調の橋本宇宙(佐賀)が主役を務めるところだったが、25日の名古屋でS級特昇に成功し、持ち点最上位(95.00)のS下がり八尋英輔(44=福岡)は評価を下げざるをえない。

小池千啓

 そこで本命に推すのは秋本耀太郎だ。直前の松山で今年3度目の優勝を飾るなど気配は上々。おまけに徹底先行で戦う小池千啓と同じあっ旋とあって秋本も気合が入って当然。秋本、小池は同県同級生の間柄。ともにケレン味のない自力勝負が持ち味だが、タテ1本で走る小池とは対照的に秋本は追い込みもお手の物。

 24日には輪界の至宝・神山雄一郎が引退会見を行ったばかり。偉大な栃木の先輩に届けとばかり栃木コンビがハッスル。番手回りから秋本が勝機をつかむ。さらにS級経験豊富な佐藤悦夫(45=栃木)がラインを固めることになればなおさら秋本に展開が向くというものだ。

八尋英輔長松大祐

 前期までS級に在籍した冒頭の八尋英輔も意地を見せたい。浮沈のカギは長松大祐(26=大分)が握る。ムラ駆けながら、5月小倉では3連勝でA級初優勝を飾っているように、ツボにはまったときのタテ攻撃は強力。まして自らが汗を流すホームバンク。長松が強気の攻めに転じ、八尋が番手でさばく流れも考えられる。

 伊藤大彦(41=徳島)も八尋と同じS級からの降格者。飛び道具(捲り)を兼備しているものの、中四国に上位に通用する機動力型が不在とあって苦戦は避けられそうにない。波乱を呼び込むのは吉竹尚城(31=静岡)だ。BSS回数16回と積極性はキラリ。強風下の当地で逃げ切るのは至難の業だが、自分のタイミングでかまし、捲りに持ち込めればチャンス。


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