青森競輪開設75周年みちのく記念競輪(GⅢ)「善知鳥杯争奪戦」は、9月20日から23日まで4日間にわたって開催される。
主役は地元S級S班の新山響平。19年以来、2回目の当地記念制覇なるか。5月の全プロ記念で車券に貢献できなかった分も、大事な地元でのレースで活躍へ。気持ちを込めて臨む。そのほかS班の郡司浩平、直前にGⅡの共同通信社杯を制した南修二ら豪華メンバーがそろって熱戦を繰り広げる。(電投番号「12#」)
GⅢ見どころ

地元のSS戦士・新山が主役だ
新山 地元の意地
19年9月に地元記念初Vを兄・将史との兄弟ワンツーで決めた新山。ライン4車の番手を回り、先頭の藤根俊貴が打鐘先行。バックから捲って出て絶好のチャンスをものにした。
その後、当地での成績は20年9月記念①①①❻、21年10月FⅠ❺①❶、22年9月記念❽②③❹、23年9月共同通信社杯①②②❷、24年9月記念❺②②❹、今年5月全プロ記念❾④。優勝はあるものの歯がゆい結果が続いている感は否めない。ここで6年ぶり2回目の青森記念制覇へ。
基本は自力勝負だが、前走小倉FⅠでS級初Vを決めた同地区の新星・山崎歩夢がいる。注目の連係が実現するか。決勝のメンバー構成次第だが目標にできるケースは十分に考えられる。そのほか地区の仲間と力を合わせ、負けられない地元戦でしっかりと結果を出す。

守沢太志
初日特選から新山と連係となりそうなのは1班で得点を持っている守沢太志。6年前の決勝では自力の渡辺一成と2車で連係。藤根を目標にして後ろを兄と伊藤大志が固めた新山とは別線で走ったが、普通に考えれば決勝でも新山を後ろでガード。持ち場でしっかりと役割を果たす。秋田に競輪場がない守沢にとっても青森でのレースは地元戦も同じ。当地記念初Vゲットに気合が入る。

郡司浩平 
和田健太郎
南関のS班・郡司浩平も有力なV候補。前走GⅡ福井共同通信社杯ではまさかの一予8着も、気持ちを切らさず2日目以降を走り自力で2着、1着、2着。ここも基本は動く組み立て。しっかり流れを戻せるか。郡司との連係から切れ味発揮は和田健太郎。後ろで援護してゴール前勝負。郡司が早めの仕掛けならチャンスだ。

南修二
南修二は共同通信社杯でビッグレース初制覇。デビューから23年目、44歳の今が最盛期。さらに上を目指して挑み続ける。基本は追い込みだが状況次第で自力を出すことも可能。目標不在となるようでも慌てず冷静に運んでV争いへ。

森田優弥 
佐々木悠葵
関東は自力が持ち味の森田優弥と佐々木悠葵が主力。共同通信社杯で動きの良さが目立ったのは森田。ここも自力で強気な走りに徹するか。佐々木も機動力は確か。初日特選から森田と一緒になりそうで、どのような走りを見せるかが気になる。2人が並べばラインは強力。呼吸を合わせてのワンツーも。

荒井崇博 
河端朋之
九州の軸は荒井崇博だ。青森で記念を走るのは07年❶❶①❸以来。決勝は師匠の原司の前で先行して師匠がV。ここも好走するか。後藤大輝や阿部将大といった後輩の自力型と連係できればチャンスが膨らむ。
中四国で注目は22年5月に当地でGⅢを制した河端朋之。5月全プロ記念では初日に捲って1勝。鋭いダッシュを生かして出ると怖い。

