2週連続 小田原GⅢ開催の前半戦

 小田原競輪開設76周年記念GⅢ「北条早雲杯争奪戦」は、11月6日から9日まで4日間にわたって開催される。1年間の改修工事が完了した小田原競輪場で11月に2週続けて2回行われる4日制GⅢの前半シリーズ。

 主役は地元神奈川のS級S班・郡司浩平。当地記念3連覇、6回目のVを狙う。そのほかS班の新山響平や清水裕友ら豪華メンバーがそろって熱戦を繰り広げる。(電投番号「36#」)


GⅢ見どころ


郡司 当地記念6V狙う

3連覇へ強力ライン

 初戦で失格となった前走寛仁親王牌の悔しさを地元記念にぶつける。8月以降、ビッグレースではGⅠで失格が2回など流れが良くない郡司浩平。だが、GⅢでの安定感は変わらず。9月青森記念で今年6回目の優勝。直近2回に続き3連覇、通算6回目の制覇を目指す当地記念でも実力を発揮。しっかりと結果を出して今年最後のGⅠ小倉競輪祭へ。ここで勢いを取り戻す。

 同県、地元同士の仲間がそろうこともプラス。強烈なダッシュとスピードが武器の松井宏佑が前で果敢に仕掛けそう。追加で入った同期の和田真久留、同じ川崎所属の小原太樹や内藤秀久の存在も大きい。ラインの中で役割を果たしてVチャンスをつかみ取る。


 北のS班・新山響平も有力なV候補。9月地元戦の青森記念では郡司に敗れて決勝2着だったが、その次の松阪記念でV。地区の後輩・酒井雄多の逃げに乗ってチャンスをものにした。

 もちろん自力でも優勝を狙えるが、今シリーズも酒井に加え同支部の中野慎詞という頼れる後輩がいる。決勝で一緒になれば前を任せての勝負。実力確かな追い込み型の成田和也もいて地元勢に負けない強力ラインが望める。先制が決まれば絶好の展開。松阪に続いてのGⅢVが近づく。

 もう1人のS班は清水裕友。4場所前の9月岐阜記念を制し、前走GⅠの親王牌では準決1着でファイナルへ。岐阜の決勝、親王牌の準決は犬伏湧也の番手を回って差し切り勝ち。

 自力も含め自在に何でもこなせるが、ここでも近況調子が戻ってきた町田太我やGⅠでも勝ち星が多い石原颯と先行力のある中四国の後輩との連係が望めそう。有利な流れからVゲットも。

 九州の主力は北津留翼。前走高知では準決で不発となったが、その前はFⅠで2連続V。自力で仕掛けて好勝負へ。

 関東は愛知から栃木に移籍して3場所目の杉浦侑吾、スピードある佐々木悠葵、前走岸和田FⅠで完全Vの吉田有希が自力で好走へ。動ける鈴木玄人も気になる一人だ。


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