先行予想


 競輪界最強のオールラウンダー・古性が、今年も和歌山から始動する。昨年はGⅠ2V、年末のグランプリを制して年間獲得賞金は3億8千万円超え。公営競技史上最高額を更新した。目指すはダブルグランドスラム(2度のGⅠ全冠制覇)の偉業だ。脂が乗る古性にとっては不可能ではない?「究極の走り」でスタートダッシュへ。古性にとって頼もしい相棒に成長したのが同期の窓場だ。今の勢いなら好勝負を演じよう。総勢10人が参戦する地元勢。それを束ねるのが東口。昨年末の落車などで状態に不安を抱えるが、地元記念とあれば体調を整えてファンの期待に応えたい。

 近畿の高い壁を崩せるのは新山か。さっと正攻法に立って突っ張り切るスタイルで他派を封じ込む。強烈な捲り脚を備えた自在脚がさえる菅田。競輪祭で決勝へ進出後も勢いは止まらない。スピード勝負になった時のさえは光り、新山との北日本タッグで大きく台頭のケースもあろう。また、大槻がいぶし銀の軽快なマークさばきで健在ぶりをアピールしている。好走の場面は警戒したい。

 松本貴が昨年11月防府、12月松山で記念優勝と後半戦にぐっと勢い。自在脚に磨きがかかって、充実期を迎える。今回は機動力戦が主体になりそうだが、実力的には争覇クラス。

 一時はタイトルに近い存在といわれた山田。年齢的に当時の凄みはないが、底力は片りん十分。松本秀之介、岩谷拓磨ら九州の機動力型との連係で浮上もある。

 太田海也、中野慎詞ら五輪組を破りヤンググランプリを制した纐纈に旬の勢い。初のS級1班へ昇級となった走りに注目したい。関東勢を牽引するのが小林は長くいい脚を使えるだけに怖い存在。自力、差しを併用する吉沢の底力も侮れない。青野将大が果敢先行で波乱を呼ぶ場面も。


窓場 勢い止まらん
新山 快速先行で真っ向勝負
稲毛 地元記念に気合

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