防府競輪のモーニング7「JPF杯」が1月17日から19日までの3日間開催される。今回はA級1、2班戦。

 波乱ムード漂うA級戦となるが、頭ひとつリードするのは米嶋恵介(32=岡山)だ。昨年1年間はS級在籍。S級戦では洗礼を浴び続けてきたが、時折放つ一発攻勢で白星を波乱を呼び込んだ。A級戦ではパワー格上。後輩の保田浩輔(25=岡山)と連係できる強みもある。


シリーズ展望

 中部近畿、中四国、九州からA級1、2班の精鋭が集まった。S落ちの実力者が顔を並べ、優勝争いは混戦相場だが、一歩リードするのは米嶋恵介だろう。

 昨年の前、後期はS級を戦った。上位クラスに力負けするシーンを何度も見たが、このクラスではタテ脚格上だ。期替わり初戦の前回岸和田は優勝こそ逃がしたが、❶②③❹でまとめ存在をアピールした。

 ただでさえ強力な捲りを武器に持つ米嶋に頼もしい援軍が同じあっ旋になっている。保田浩輔はケレン味ない自力勝負で売り出し中。昨年末の熊本を①②❷と力強さを見せつけた。保田が前回りし果敢に風を切る。

 保田―米嶋に地元の国村洋(47=山口)が付くと鉄壁の中国ラインが完成する。国村も米嶋同様、S級からの降格組。今期一発目の小倉を❹①❸とまとめ安定感を見せた。保田マークから米嶋が早めに踏み込むパターンになると国村に差し場が訪れる。


 九州から得点最上位の松尾勇吾(26=熊本)が名乗りを挙げる。昨年のS級戦は落車に泣いた一年だったが、後期は上昇傾向にあった。仕事始めの高知を❶①❸と鋭い決め脚を見せつけた。差し脚はピカイチだ。ただしライン戦ともなると苦戦ムード。九州の機動力型が手薄なのはマイナス材料となる。後輩の池田伍功羽(21=熊本)や、枝村弘樹(25=宮崎)の奮起にかかっていると言っていいだろう。

 S級経験ある舘泰守(48=愛知)も上位に迫る。昨年後期のA級戦で3Vを手にしているように差し脚は健在だ。機動力ある長谷部龍一(28=岐阜)と連係できるのは強み。その長谷部も23年後期にS級を経験し上昇志向に火がついた。長谷部―舘の中部タッグが侮れない。

 近畿は石塚輪太郎(105期)を兄に持つ石塚慶一郎(22=和歌山)がV争いに加わる。持ち味のスピードを生かした、かまし、捲りで上位陣を脅かす。


スポニチロゴ