チャレンジレースは例によって125期のルーキーがV争いの中心となる。昨年5月にデビューした若鮎たちは各地で旋風を巻き起こしている。

 主役と見られた野村賢(21=山口)が急きょ欠場。V争いは混とんとしているが、一歩リードするのは小堀敢太だ。

 アマ時代はスプリントやケイリン種目で活躍。ハイレベルな123期でもスピードを生かし4勝をマークした。直前の名古屋決勝は佐藤大地(三重)、西岡利起(奈良)の同期対決が見ものだったが、逃げ切りで3度目の優勝を3連勝で飾っている。将来を嘱望されるスプリンターが初挑戦の防府バンクでひとケタ上のパワーを見せつける。

 対抗格は松本定(28=福岡)。直前の別府決勝は誘導が残る中、鐘過ぎから猛然とスパート。同期の佐々木亮太(青森)を完封するとともに後続を寄せ付けないフットワークで堂々と逃げ切り2度目の美酒を味わった。

 吉岡稔真氏が主宰する不動会の一員で練習環境は抜群。着実にパワーアップしている松本が立ちはだかる。

 橋谷成海(24=埼玉)が同期対決に燃える。小堀と同じように橋谷も直前の大宮を3連勝で3度目のVを手にしているだけあってV圏内と言えよう。

 A級降格のベテラン勢も侮れない。持ち点最上位の伊藤之人(42=東京)は健在だし、橋谷の番手をスンナリ回れればチャンス。同じくA級落ちの若林耕司(44=群馬)がライン参加すれば層の厚い関東ラインが完成する。

 九州は加藤大輔(45=大分)が奮起する。降格後、今期のチャレンジ戦3場所は苦戦しているが、松本定という絶好の目標がある。番手をしのいで直線勝負に持ち込めるかがカギ。

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