小川三士郎
今回は125期の新人が4人参戦。頭ひとつリードするのが小川三士郎(24=徳島)。父で師匠の小川圭二(68期)、兄・小川丈太(111期)、弟の小川将二郎(121期)と切磋琢磨(せっさたくま)する競輪一家だ。ここまで先行、捲りを使い分け5Vを飾っている小川は将来を嘱望される四国の機動力型でもある。
当地は昨年8月に初参戦。予選道中を危なげないパワー戦で①①優出に成功した最終日は大型台風の影響で中止となってしまった。小川にとっては仕切り直し。直前の大垣決勝を単騎で捲り追い込みを決め、通算6回目のVをもぎとっているようにタテ脚は抜群だ。
地元の小山峻汰(24=熊本)が気合駆け。今のところ優勝は3連勝を飾った小松島の1回のみだが、地元は3割増し。地元ファンの声援を味方に積極的に風を切る。広田樹里(43=熊本)との地元連係は見逃せないものとなる。
滝川幸広
積極的といえば滝川幸広(28=愛知)もその一人。何しろ行きっぷりがいい。ここまで優勝の美酒は味わえてないが、結果を恐れず目一杯、長い距離をもがくレーススタイルは魅力一杯だ。
とりわけ、その滝川と連係可能な山田哲也(42=愛知)に食指が動く。今期、無念の降格となったが、展開は滝川が作る。山田が番手絶好にもなりかねない。
今なお自力勝負にこだわる中村美千隆(48=兵庫)が新人いびり? 実績豊富な中村がロングスパートも辞さない強気な攻めで見せ場を作る。
藤井将
中国地区は得点最上位の藤井将(30=広島)が名乗りを挙げる。長い距離をもがき押し切るパワーはないが、冒頭にクローズアップした小川の番手を回れれば大チャンスだ。
苦戦続きの新人・興古田龍門(23=沖縄)は劣勢の印象だが、マークできる屋宜浩二(39=沖縄)が波乱を演出。今期3班に降格した屋宜だが、狭いコースを恐れず突っ込む暴れん坊でもある。