佐世保最終日1R


 是永ゆうきが前回の再現

 ガールズケイリンは9場所連続で決勝に進出していた鈴木彩夏が次点でファイナル入りを逃した。最終日1Rは唯一の競走得点50点台選手として本命に推されそうだが、決まり手が示すようにマーク戦が主戦法。強い選手がいてこそ真価を発揮するタイプだ。今回は自在タイプが多かったのも決勝進出を逃した一因かもしれない。

 そこで狙ってみたいのが是永ゆうきだ。今年初戦の小松島で準優勝し、幸先良く新年のスタートを切ったかと思われたが、そこから4場所連続で予選敗退となってしまった。ただ、前回の名古屋最終日は捲りで1着。自力の決まり手がついたのは昨年7月の平塚以来で、自力を出しての1着は初めてだった。ここで前回最終日の再現があってもおかしくはないだろう。

 決勝進出メンバーが抜けて、強力な自力選手が不在の一戦。宮西令奈、佐藤乃愛、布居光あたりが飛び出す可能性はあるが、是永が前々から好位置を確保して最後は自力を繰り出すとみた。

 車券は3連単で是永の首位固定。鈴木絡み❷―❶=❸❹❺❼を厚めに、宮西を絡めた❷―❸=❹❺❼も押さえたい。


佐世保最終日5R


 地元の井寺亮太が2勝目へ

 準決勝敗退を喫した小川将二郎と、予選敗退から2日目1着と立て直した林昴の2分戦。林は連日、先行できておらず最終日こそ風を切る展開に持ち込むか。単騎の3選手が続けば小川は6番手になる。初日に林マークから、ゴチャついたところを捲った井寺亮太に今節2勝目のチャンスだ。

 林が単騎勢を味方につけて主導権を奪う。番手の井寺が車間を空けながら最後は一気に追い込む。

 車券は3連単で井寺の2勝目に期待。次位争いは絞りきれず、❹―❶❷❸―全、❹―❺❻❼―❶❷❸と狙う。


佐世保最終日5R


 早坂秀悟がラインの厚み生かす

 準決勝は波乱が相次いだ。9R3着の古川尚耶が「特選組が飛ぶ流れになっていて嫌だった」と振り返ったように、特に点数上位の機動型が苦しんだ。7Rは小川将二郎、8Rは立部楓真が決勝進出を逃し、9RにいたってはV候補筆頭の梁島邦友が周回中に落車する大アクシデント。特選組から決勝に乗ったのは古川と山口龍也だけで、予選スタートから5人が勝ち上がった。

 連勝で勝ち上がったのは早坂秀悟と丸山啓一。50歳の丸山の差し脚は脅威だが、有利なのは早坂だ。「木村(貴宏)さんが前を取ってくれたのが大きかった。あの車番で木村さんじゃなかったら前を取れていない。今回は木村さんと古川、スタートが早い2人がいるから前から運べそうですね」。準決勝後は先輩に感謝するとともに、前受けから攻められることの重要性を話してくれた。決勝は梁島の番手を想定していただろうが、もしかしたら山口か加倉正義のジカ競りを受けていたかもしれない。そう考えると流れも来ている。栗本武典との実質2分戦で自身が唯一のライン3車。やはり前から運べる方が有利なのは間違いない。24年7月以来となる2年7ケ月ぶりのVも見えてきている。

 古川か木村がスタートで飛び出して関東が前受け。2番車の山口が中団で、栗本は後方になるか。栗本は長い距離を踏むタイプではない。早坂は突っ張ってしまうか、引いてカマシかロング捲りで巻き返せる。佐世保バンクなら崩れる心配はなさそうだ。

 車券は3連単で早坂を軸に、木村か古川の逆転もありそうで❸=❶❺―❶❺を厚めに、❸=❶❺―❷❹❻❼を押さえる。(本間 正則