防府競輪のモーニング7「レノファ山口カップ」が2月23日から25日までの3日間開催される。

 今シリーズは125期の新人が主役を張るチャレンジレース。ルーキーによる力勝負が見ものだが、中でも藤井優希(26=山口)が気合十分。地元ファンの声援を味方に4度目のVに照準を絞る。

 同期対決に燃える中島竜誠(24=山梨)、秋末蓮(24=兵庫)の動向も見逃せない。


チャレンジ戦展望

 今回のチャレンジレースに125期から5人が参戦する。注目株は地元の藤井優希だ。直前の奈良で3日間BSを引っかけ、3度目のVを3連勝で飾った。奈良と同じ短走路。ましてそれが地元戦なら気合も倍増だ。昨年11月以来、2度目の地元戦となる藤井が喉から手が出るほど欲しいのがホームバンクでの優勝だ。

 前回の地元決勝は同県同期の野村賢と別線勝負を選択。結果は藤井がドカンと先行し、野村が捲りで優勝をもぎとっているが、レース内容は充実していた。今年の藤井は小倉→川崎→奈良の3場所を消化。決勝の着は❸→❷→❶といかにも上げ潮だ。ケレン味のない自力勝負が持ち味の藤井が別線相手に主導権を譲らない。藤井が勝負どころは逃がさない。

 同県同期の原田峻治(30=山口)がまたとない初Vのチャンスと言える。年齢的にも藤井が前回りし原田が番手絶好。今のところ別線の同期に辛酸をなめ続けている原田だが、藤井と連係できるなら浮上できる。

 この地元コンビに対し、中島竜誠が立ちはだかる。3場所前の小倉でデビュー初Vを3連勝で飾るなどパワーアップ。決してスピード負けすることはない。ツボにはまればこちら中島が笑う。

 近畿から秋末蓮が名乗りを挙げる。ここまで優勝の美酒を味わってないが、かまし、捲りのスピードは脅威。その秋末とセット配分の藤田真(43=兵庫)にも出番はある。得点は最上位。自分でもやれる藤田だが、秋末と連係できるなら勝機をつかめるというものだ。スンナリ秋末マークから番手捲りさえ視野に入れる藤田の逆転があり得る。

 九州は中村翔平(31=福岡)が筆頭格だ。落車や失格により今期後班した中村だが、1、2班戦でもタテ、ヨコ自在に立ち回り上位陣を脅かした。今期4場所を消化し、すべて決勝進出。新人の牙城を崩せないでいるが、今回は力をつけている新人・寺師幸成(33=鹿児島)と連係できる利点がある。番手さばく中村もV圏内と言えよう。

 ほか、菅田和宏(42=宮城)、三浦平志郎(35=秋田)、佐藤和典(53=神奈川)、鈴木龍之介(46=栃木)のハンドルさばきにも注目したい。


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