防府競輪のモーニング7「競輪公式投票CTC杯」がA級1、2班の上位クラスを迎え、3月16日から3日間開催される。
今シリーズは中近、中四国、九州の精鋭がぶつかる混戦相場だが、V争いの中心に推すのは先行力でリードする常次勇人(23=大阪)だ。昨年前期のS級では洗礼を浴びたが、A級ではパワー格上。常次が年またぎの地元岸和田以来、今年2回目のV取りに照準を絞る。
今大会先行予想
常次勇人
A級上位クラスが集まり、見応えある優勝争いを繰り広げる。波乱含みのシリーズとなるが、先行パワーは常次勇人が一枚上だ。昨年前期にS級を体験。わずか3勝をあげるにとどまったが、先行一本で戦うレース内容は将来性を感じ取れる。今年は大晦日(おおみそか)初日の年またぎ4日間開催(岸和田)を❷①①❶でピシャリまとめ貫禄を見せつけたもの。
ところが、その後の4場所は美酒にありつけていない。2場所前の佐世保では準決で売り出し中の塩島嵩一朗(神奈川)と当てられる皮肉な番組の不運もあり敗退。さらに直前の前橋でも準決で123期の神尾敬冬(静岡)の捲りに屈し、2場所続けて準決敗退とリズムを崩している。
先行で力を出し切る戦法は変わらないが、今回は2班格付けながら南部翔大(24=大阪)とセット配分なのはプラス材料。決勝で息の合った大阪連係が見られることだろう。年齢は南部がひとつ上でも先輩期でもある常次が番手回りと読む。いずれにしても短走路だけに常次が勝機をつかめるはずだ。
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笹倉慎也 | 富武大 | 上吹越直樹 |
中部勢も互角の評価ができる。S級経験豊富な笹倉慎也(39=富山)が代表格となるが、今回は2班格付けでもパワフルな尾方祐仁(21=岐阜)と連係できるのが強み。決め脚健在の笹倉が1月高松以来、今年2度目のV取りを目指せる。
地元の期待を一身に集めるのが富武大(27=山口)だ。S級降格後の今期は苦戦続きだが、番組面でも恩恵があることだろう。3割増しの地元バンクでハッスル請け合い。
九州勢から上吹越直樹(43=鹿児島)が名乗りを挙げる。ただし、九州に上位に通用する先行型が見当たらない。3場所連続決勝に進出中の池部壮太(32=大分)の奮起にかかっていると言えよう。