ガールズはガールズグランプリ初代女王の小林莉子が軸になる。直前の名古屋は初日から他を寄せ付けない完璧な走りで今年3度目の優勝を完全Vで成し遂げ、決勝戦での勝利で通算500勝に到達した。大好きなアメ車のようにトルク感あふれる強力ダッシュでライバルを一気に飲み込む強烈な捲りに加え、差し脚の切れ味も鋭い。展開に臨機応変に対応し、確実に白星を重ねていく。

 小林の最大のライバルは那須萌美だろう。2場所前の大宮で優勝し、今年のV回数は小林と同じ3回。準Vも2回あり、競走得点は小林をわずかに上回っている。今年はここまで8場所24戦し、確定板を逃したのはわずかに3回だけ。直前の3月豊橋決勝で落車しその影響が気になるだけに、初日の走りには注目したい。

 自力主体の下条未悠も今年8場所すべてで決勝に乗っており、初日、2日目は特に狙い目。年明けからしばらくは決勝で歯車がかみ合わない走りも見られたが、3月の久留米と続く大宮は決勝3着、直前の岸和田では準Vとここにきて調子も上向きだ。近況はコンスタントに決勝に進んでいる元砂七夕美、地元戦で地の利を生かしたい南円佳、経験豊富な篠崎新純(40=千葉)と比嘉真梨代(36=沖縄)も上位争いに加わりそうだ。


A級1・2班戦

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