先行予想
新山ら強者集結の北日本勢
今年も豪華メンバーが武雄400バンクに集結する。古性優作、清水裕友、郡司浩平が欠場し、SS班は新山響平、真杉匠、岩本俊介のみとなった。当然、この3人の存在は際立つが、メンバーは多士済々だ。
何と言っても北日本勢が強力だ。新山をはじめ、成田和也、新田祐大という歴戦の強者がやって来る。グレードレース優勝回数は3人合計で実に40回。新田は今年すでにFⅠで優勝を飾っている。もちろん、全員が競走得点110点超えで、自力型とマーク型のバランスも抜群。3人全員が決勝に残っても全く不思議ではない。グレードレース未制覇の大槻寛徳も前回3月29~31日の大垣FⅠを優勝して勢いに乗っており、豪華布陣で挑む。
フレッシュな関東勢の勢いも魅力だ。真杉匠をはじめ、坂井洋、高橋築といった若手の有力選手が集まってきた。真杉は3月のウィナーズカップ決勝で、ラスト1周最後方から捲って2着。優勝した古性の巧みなブロックに阻まれて戴冠こそならなかったが、勢い、実力ともに今回のメンバーではトップクラス。束になって優勝戦線へ躍り出る。
そして地元の九州勢も見逃せない。残念ながら3~5日の佐世保FⅠで今年2度目の優勝を果たした、2018年の本競走覇者の山田英明は病気欠場となってしまったが、弟の庸平をはじめ、嘉永泰斗、伊藤颯馬、山口敦也、北津留翼といった実力者に加え、園田匠も追加となり相当、ハイレベルな顔ぶれとなった。S2班の6人を含めて最多8人が出走する地元・佐賀勢の連係も見ものだ。
他地区にはやや見劣りするが、今回のメンバー中で競走得点最上位の寺崎浩平をはじめ、山田久徳、三谷竜生らが参戦する近畿勢も侮れない。他地区では伊藤、三谷と並んでメンバー中、今年最多タイ2Vの石原颯や、S2班ではあるがナショナルチームに所属する太田海也が見せる世界の脚にも注目だ。