京王閣ミッドナイト競輪の「ウィンチケットミッドナイト競輪」が4月13日から15日まで3日間にわたって開催される。A級1、2班とチャレンジで1日9レース。出場選手は中部と近畿を除く各地区から。

 メインのA級1、2班は実力互角で激戦模様。チャレンジは125期の自力型3人による力勝負が焦点だ。


A級1・2班戦

 飛び抜けた主役は不在だが今年のV数は河崎正晴(熊本・121期)が2回で最多。目標があれば前を任せるが基本は自力勝負。カマシ、捲りが得意でタイミングを逃さずに仕掛けて出る。後ろは九州連係で桑原亮(福岡・91期)。動くことも可能だが、ここは後輩に前を任せそう。しっかり続いて差し切り逆転も。

 関東を引っ張るのは確かな機動力を備える中村隆生(栃木・117期)。直近2場所はリズムに乗れなかったが、その前の宇都宮では6番手から捲りを決めて今年初V。後ろを固める追い込み型は同県の阿久津修(栃木・88期)と当地京王閣がホームの寺沼将彦(東京・111期)。ラインでの上位独占なるか。

 南関は自在性もある仁藤秀(静岡・117期)が前々勝負。好位からの捲りを基本に攻めの走り。今年に入って調子を上げている丸山啓一(静岡・74期)が同県で続き、得点上位の成清貴之(千葉・73期)も南関での連係からV争いへ。

 岡山ラインは徹底先行タイプの矢部駿人(121期)に差し脚鋭い滝本泰行(107期)。上昇ムードの矢部がペースをつかむと番手を回る滝本に展開が向く。

 北日本も菊池翔(119期)と岡部芳幸(66期)が福島同県でのタッグ。菊池が流れに乗って出ると両者でのワンツーもある。


チャレンジ戦

 125期の3人は野村賢(山口)、橋谷成海(埼玉)、小田恭介(青森)だがデビュー後の成績でリードするのは野村だ。前々回小倉で今年3回目のV。組み立ては先行が基本。迷わず積極的に出て押し切りを狙う。橋谷は今年2場所目の1月大宮で3日間、逃げ切って完全V。力を出し切れば好勝負。小田は早めに出るよりもタイミングを見ながらの仕掛け。同期2人がやり合う流れになると浮上する。

 125期以外では底力のある中村翔平(福岡・117期)。組み合わせに応じて自在に運ぶが西日本連係で野村の番手を回れる構成になればチャンスだ。


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