川崎競輪開設76周年記念GⅢナイター「桜花賞・海老澤清杯」は、19日から22日まで4日間にわたって開催される。
主役を務めるのは神奈川のスターで川崎をホームとする郡司浩平。目指すのは前々回74周年以来、当地記念6回目のV。前走伊東ウィナーズカップでも連係した松谷秀幸ら地元や南関の仲間と力を合わせての勝負。必勝を期してレースに臨む。
S級S班は郡司と脇本雄太、犬伏湧也、平原康多で4人。そのほか豪華メンバーがそろって熱戦を繰り広げる。(電投番号「34#」)
郡司浩平
出場選手の中で今期トップの競走得点が示す通り安定した成績を維持する郡司浩平。1月立川記念から3月伊東ウィナーズカップまで7場所を走り、準決で4着となった2月豊橋全日本選抜以外は全て決勝へ。そのうちGⅢでは5場所で優勝が2回と決勝2着が2回。過去に5Vを決めている地元ホームバンクでの記念で主役の走りを見せる。組み立ては状況次第だが自力を基本にラインを組む先輩や後輩と絆の連係。強い気持ちで勝利を目指す。
松谷秀幸
地元組で郡司に次ぐ得点を持つのは松谷秀幸。郡司とは今年7回連係。全日本選抜初日特選ではホーム先行の郡司を番手で援護して差し切りワンツー。呼吸を合わせてゴール前勝負へ。昨年4月、前回75周年の準決と決勝で郡司と連係したのは佐々木真也。その後、自力で9月青森記念を制すなどステップアップ。前回は郡司の後ろを回ったが今年はどうなるか。兄の佐々木龍も追い込み型として着実に上昇。弟に負けない活躍でアピールしたい。
脇本雄太
2月全日本選抜を制してグランプリとGⅠ全6冠の覇者となった脇本雄太は22年6月FⅠで完全Vを決めて以来の当地出場。GⅢは過去4回走って優勝はなく決勝2着が2回と3着が1回。コンディションを整え調子の面に不安がなければ力で他を圧倒する。連係実績ある浅井康太が中近で脇本とタッグとなるか。差し切ってのVに懸ける。
中野慎詞
北日本の軸はナショナル組の中野慎詞。競輪の実戦は今年4場所目だが前走岸和田FⅠでは圧倒的な強さで3連勝。初登場となる川崎で記念初Vゲットなるか。
4月からS班昇格の犬伏湧也も有力なV候補。前走高知記念では初日落車も二予、準決と連勝。決勝も逃げて2着に粘り込み、番手を回った清水裕友のVに貢献。その勢いをここにつなげたい。
関東のS班は平原康多。落車が多く、復帰戦となる今シリーズも状態面が気になる。追加で出場する坂井洋や埼京ラインの鈴木竜士との連係から浮上を狙う。