別府競輪のモーニングレース「韓国苑カップ」がA級1、2班の精鋭を迎え、5月18日から20日までの3日間開催される。
脚力接近する混戦シリーズと言えるが、V争いの中心に推すのは佐藤壮志(21=熊本)だ。格付け2班ながら高い潜在能力を発揮し、決勝常連にまで成長した。前々回の高松では持ち前のスピードを見せつけA級初Vを飾るなど勢いが際立つ。自慢のタテ攻撃で別線勢を圧倒する。
A級1、2班展望
佐藤壮志
脚力横一戦、実力拮抗する波乱ムードが漂うシリーズだ。本来なら初日特選シードを走るA級1班の実力者を推すべきだろうが、近況の勢いは格付け2班ながら佐藤壮志が頭ひとつリードする。アマ時代の佐藤は20年インターハイのスクラッチ優勝、21年選抜大会1キロTT優勝、同年インターハイのチームスプリントを優勝するなど鳴り物入りで123期に入所。4位の在所成績を収めているなら活躍して当然だ。
昨年6月のチャレンジファイナル(取手)を制し、A級へ特別昇班。その後のA級戦でも持ち前のパワーを随所に見せつけ、V争いに加わった。同年9月の小松島から前回の静岡まで17場所連続で決勝に進出。前々回の高松決勝は高速捲りを決め、歓喜のA級初Vを3連勝で飾っている。来期は待望のS級昇格。波乗り佐藤が別線勢を力でねじ伏せる。
野口大誠
その佐藤とのセット配分で野口大誠(35=熊本)がニヤリ。こちら野口は105期のナンバーワン。今年2月、小倉最終日の特選で落車し長期欠場しているのは気がかりだが、出走する以上奮起は間違いなし。まして佐藤の番手回りなら、やる気もひと潮だろう。
桑原亮
2月高松を❸②❶で美酒を味わった桑原亮(40=福岡)も熊本コンビを追走する3番手なら勝負圏内と言える。
森本桂太郎
森本桂太郎(26=愛媛)のスピードも魅力だ。今年3月の当地決勝を得意の捲りでA級初V。弾みを付けた森本は4月玉野も制しているように気配は抜群だ。S級経験豊富なベテラン上田学(53=愛媛)が森本マークから逆転ももくろむ。
中部近畿から高田修汰(25=福井)が名乗りを挙げる。今年の優勝3月松阪のみだが、直前の小倉決勝は主導権を譲らず、最後まで粘り抜いて準優勝と強じんな末脚を披露した。こちら高田とは熟練・布居寛幸(51=和歌山)が連係。高田の攻め方次第では抜け出し可能だ。