熊本競輪のミッドナイト「チャリロト杯」が6月1日から3日間開催で行われる。今節は7R制のオールチャレンジ戦。今年の優勝経験があるのは、出走する125期の全3人のみ。彼らを中心に優勝争いが繰り広げられそうだ。地元勢は西島貢司(55)、時松正(53)、吉田悟(31)の3人が出走予定。
細中翔太
Vに最も近いのが細中翔太(26=岡山)だろう。直近4カ月の勝率は63.6%とメンバー中最高で、今年2Vも最多タイ。今年、決勝進出を逃したのは全13場所でわずか2回前回の川崎では完全V、しかも決勝では3車身差の快勝と勢いにも乗っている。体調さえ万全なら、間違いなく優勝争いをリードする存在だ。
中村龍吉
細中と同じ今年2Vなど肩を並べる成績なのが中村龍吉(24=福島)。4月末の奈良で優勝して以降、決勝では4、5、2着と勝ち切れていないが、前回の大宮では準Vでも優勝した岩元叶馬(22=富山)とはわずか1/2車身差。岩元は3日に取手で行われるレインボーカップの補欠選手で、同レースに出場するメンバーが今場所不在であることを考えれば、純粋な力量では今場所最上位クラスと言っても過言ではない。
追うのが今井希(24=埼玉)。今年の優勝は3場所前の大垣のみだが、その決勝が圧巻だった。レインボーカップに出場する貝原涼太(27=栃木)をまったく寄せ付けず、捲り一撃でなんと9車身差の圧勝。ポテンシャルの高さを見せつけた。今年、決勝進出を逃したのも年明けすぐの取手のみで、10場所連続で決勝に駒を進めている。一発の速さと安定感を兼ね備え、決勝で再び圧勝劇を演じても不思議ではない。
今井希
中村翔平 桜井大地
競走得点では上記3人にやや劣るが、117期の中村翔平(31=福岡)も力のある選手だ。優勝こそないが、今年は年明けから6場所連続の決勝進出。直近4場所で2度の途中欠場とやや足踏みしているものの、1月のホームバンク・久留米での決勝ではレインボーカップ出場組の船山真生(21=愛媛)と弓矢輪太郎(21=三重)に割って入る3着と力を示した。展開ひとつで優勝をかっさらう場面も十分にある。 前回の佐世保で決勝2着と奮闘した桜井大地(31=静岡)や柳充(50=青森)、菅田和宏(42=宮城)の北日本勢、村上貴彦(39=栃木)、若林耕司(44=群馬)の北関東勢らも侮れない存在だ。