深谷知広
今年も輪界を代表する強者たちが別府400バンクでしのぎを削る。東西の精鋭が集まり見応えある優勝争いが繰り広げられそうだ。直前で犬伏湧也が病欠となり、SS班は新山響平、岩本俊介の2人のみ。どちらも今年は優勝が一度もなく、混戦が予想される。
今年の戦績でリードするのは深谷知広だ。2月の静岡で2021年に愛知支部から静岡支部へ移籍後初の地元記念制覇を果たすと、3月の名古屋でも立て続けにGⅢを制覇。3月の伊東GⅡ出走後は欠場が続いたが、先月の平塚GⅢで決勝進出を果たし復調傾向にある。爆発的スピードは健在で、優勝候補の筆頭に挙がる。同じ南関東地区の松谷秀幸は4月の川崎GⅢで準V、先月の福井FⅠで完全Vと上昇傾向。SS班の岩本を含めた3人はV争いに絡んでくるだろう。
村上博幸、窓場千加頼、寺崎浩平ら近畿勢の顔ぶれも豪華だ。寺崎は2月の全日本選抜で準V。今年のグレードレースでは5場所中3場所で決勝に進んでいる。2班の村田雅一も好調で、4人全員の決勝進出もあり得る。他地区では菅田壱道、坂井洋、山崎賢人ら実績豊富な面々がそろい、虎視眈々(たんたん)と戴冠を狙う。
昨年覇者で地元の期待を背負う阿部将大はしばらく不振にあえいでいたが、先月の武雄GⅢで復調の手応えをつかみ、連覇を見据える。地元勢は阿部を含み小岩大介ら7人が出場。固い結束で他地区の猛者に立ち向かい、優勝戦線を盛り上げる。