先行予想

 S級S班は高松宮記念杯で今年初のGⅠ決勝進出した郡司が参戦。一次予選2走はロングスパートで同県ワンツーに貢献した。今年はGⅢを8節走って1度も決勝を外さず5V。順調にグランプリへの道を歩んでいる。久留米GⅢも相性抜群で、20、22年の熊本記念でVを飾り、23年は決勝3着。22年の久留米記念は❶1①❷と大暴れした。直近4節16走で1度も3連対を外していない。新山や清水の欠場で、堂々のV候補筆頭といっていい。

 S班以外は北日本から地区別に紹介しよう。宮杯で存在感を示した和田に、G戦線で強い渡部や大槻寛徳も見逃せない。機動型が少なく、場合によっては郡司との東連係もあるか。

 関東勢は特選シード組が不在。宮杯で準決勝進出した小林を筆頭に、同じく準決勝まで進んだ佐藤礼文、神山拓弥、宿口陽一、寺沼拓摩の宮杯出場組が上位進出を目指す。

 南関勢は宮杯で準決勝進出した和田真が不気味だ。同期同県で同学年の郡司との連係から大暴れの予感が漂う。

 中部勢は1班が西村光太ただ一人。不破将登や、3年前の久留米記念で準決勝まで勝ち進んだ大洞翔平の奮闘にも注目したい。

 近畿勢は南、稲垣裕之、三谷の1班トリオがV戦線を沸かせる。南は地元GⅠの宮杯で悔しい準決敗退。その悔しさを晴らしたい。

 中国勢はオールスターのオリオン賞出走が決まった取鳥と太田の岡山コンビが強力だ。取鳥は久留米バンクを得意にしている。太田は宮杯で決勝進出した世界の脚をまざまざと見せつけたい。

 四国勢は万能な松本を筆頭に、昨年のS級最多勝の石原、追加で宮杯準決勝進出の香川雄介が出走する。

 九州勢はホームの久留米勢が野田、坂本健、吉本、後藤の1班カルテットに、田中誠、坂本亮馬、角令央奈、島村匠、原井博斗と総勢9人が参戦。22年の久留米記念を制した北津留翼や注目株の阿部英斗、九州のGⅢには欠かせない存在になっている伊藤颯馬、宮杯で存在感を示した松岡貴久に、久留米GⅢで2度の決勝進出がある松岡辰泰、点数を戻している上田尭弥も侮れない。

後藤 今年こそ決勝
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