防府競輪のモーニングレース「競輪公式投票CTC杯」がA級上位クラスを迎え6月30日から7月2日までの3日間開催される。
月またぎの今シリーズは新期第1戦。級班の入れ替えがあり波乱含みではあるが、四日市GⅢで決勝進出を果たすなど前期のS級でも活躍した古賀勝大(34=和歌山)が底力を見せつける。目標不在の構成では飛び道具(捲り)を兼備。得点最上位の実力を発揮する。
古賀勝大
30日に開幕する今回は2025年後期第1戦でもある。級班の入れ替えが行われ、毎度のこと混戦相場となるが、V筆頭格は102・83の競走得点を持つ古賀勝大だ。今月の四日市GⅢで決勝進出するクリーンヒット。評価点の低いA級では得点は下がる一方となるが、番手戦は器用にこなすし、ラインの機動力型が不在なら捲りを活用し自ら組み立てることができる自在派でもある。
石口慶多
今回の古賀は石口慶多(36=兵庫)との連係を選択するだろう。頼みの石口も前期のA級で4Vを手ににするなど動きは上々だった。かまし、捲りに威力を発揮する石口が防府の短走路を早めにスパート。番手で仕事する古賀との近畿両立に期待する。
山本修平
ただし、一筋縄ではいかない顔ぶれだ。関東勢の浮沈のカギを握る山本修平(29=東京)もS落ちの機動力タイプ。S級では洗礼を浴び続けたが、A級戦となると話は別。格上のパワーでV戦線に名乗りをあげる。
その山本と連係できる鈴木庸之(39=新潟)や坂本将太郎(32=栃木)にもチャンスがある。とくに鈴木庸はS級でも実績を残した実力者。腰痛に苦しみ表舞台から遠ざかってしまったが、ネームバリューはピカイチ。おまけに125期の新鋭・渡辺壘(22=新潟)が参戦し関東勢が分厚い陣容を敷く可能性がある。その渡辺は6月福井でA級初Vを3連勝で飾るなどスピード、地脚ともに上位にヒケを取らない。師匠・佐藤政利(42=新潟)ともセット配分でやる気も倍増。渡辺が関東ラインの先頭で風を切ると、山本はもちろん同県の先輩・鈴木庸が急浮上するパターンだ。
桶谷明誉
中国は桶谷明誉(36)、大瀬戸潤一郎(43)の広島コンビがS落ち。A級で安定した成績を収めた小川将二郎(22=徳島)が持ち前のスピードを生かし切るようだと中四国勢が好配を呼び込む。地元好走型の山崎航(30=山口)も見せ場を作る。
梶原大地
北日本、中部は劣勢。九州勢は2場所前の別府でA級初Vを飾った梶原大地(28=福岡)とS級経験ある前田義和(41=鹿児島)が上位陣を脅かす。