佐世保競輪のミッドナイト「オッズパーク杯」が3日からの3日間開催で行われる。今節はA級1、2班戦7個レース。期の初めでS級からの降級選手の競走得点が高い中でも今場所3位の高得点を誇る2班の岩井芯(20=岐阜)が優勝候補の大本命だ。地元・長崎からは井寺亮太(33)、松本昂大(21)の2人が参戦する。

 揺るぎない優勝候補の大本命が岩井だ。今年すでに7V。6月末の熊本で今年7度目の優勝を飾って以降、今期の2場所ではいずれも決勝2着と惜しくも優勝を逃しているが、それでも連対率は100%と圧倒的。前期2班でS級からの降級選手に引けを取らない95.23の競走得点は脅威だ。予選回りにはなるが、決勝にまで駒を進めてくるのはまず間違いない。

 降級組で挙げておきたいのは丸山貴秀(45=秋田)、吉田昌司(27=埼玉)、斎藤雄行(30=神奈川)の3人だ。いずれも7月からのA級戦で優勝こそないが、全員がすでに決勝へ進んでいる。斎藤は降級初場所の松戸で決勝2着、丸山は前回の青森で同3着など、実力では当然、上位の存在。よほどの穴狙いでなければ、車券の組み立てからは外せない選手と言える。

 1班残留組で推したいのは徳丸泰教(39=兵庫)。今年の優勝こそ年初の伊東での1回のみだが、6、7月は6場所18走で1着は何と11回という多さ。直近3場所では全て準決勝1着で、決勝こそ確定板に載れていないが好調をキープしており、優勝争いには絡んできそうだ。直近4場所で3度の決勝進出と、こちらも状態を上げてきている多田晃紀(32=岡山)にも注目したい。前回の防府から中5日と間隔は詰まっているが、6月の富山で優勝するなど今年2Vの桜木雄太(24=福岡)も侮れない存在だ。

 チャレンジからの昇班組では地元の松本が台風の目になりそう。A級初場所となった防府では初日6着と壁に阻まれたが、前回の豊橋で決勝4着と健闘した。流れをつかんできたA級3場所目で、力がどれだけ通用するのか、試金石となる。チャレンジ時代は高い競走得点を持ちながら優勝は一度もなかっただけに、慣れ親しんだ地元で自身初優勝をつかみ取れるか。

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