ガールズのスターがそろうナイターGⅠ「第1回女子オールスター競輪」が、8日から10日まで宇都宮競輪場で開催される。ファン投票上位20選手のほか実力ある顔ぶれが集結。優勝賞金880万円(副賞含む)を懸けて熱戦を繰り広げる。GⅠトーナメントのほか、アンダーカードとして通常のガールズケイリンがAとBの2グループに分かれて1日合計4レース、女子の新人有力7選手による一発勝負のガールズルーキーシリーズプラスが最終日に1レース、男子の新人14選手によるルーキーシリーズプラス・ケイリンアドバンスが1日2レース(最終日は決勝のみ)実施される。(電投番号「24#」)

 昨年世界選ケイリン女王で今年のGⅠ2連覇の佐藤水菜か、それとも9年連続ファン投票1位で復活ムードの児玉碧衣か。前回GⅠの6月岸和田パールカップでは見られなかった2人の激突がシリーズ最大の関心事となる。主役は日本のGⅠだけでなく、競技の国際舞台でも活躍を続ける佐藤だ。ガールズケイリンを走るのは6月岸和田パールカップを制して以来。再びGⅠで圧倒的な強さを見せつけるか。桁違いのスピードに加え、レースの組み立て方も、よりクレバーに。目標とする今年1年間だけでの全GⅠ&グランプリ制覇の偉業達成へ、今シリーズも自信を持って獲りにいく。

 児玉は4月、今年最初のGⅠ岐阜オールガールズクラシックで佐藤と2回対戦して1勝1負。準決で先に捲って快勝の後、決勝では内に包まれる展開に苦しみ2着。6月パールカップでは予選で不覚を取って5着となったため佐藤との対決はなかった。ここで4月決勝のリベンジへ。まずは初日メインのドリームレースに注目が集まる。

 悲願のGⅠ制覇へ、着実にレベルアップを見せるのは尾崎睦。昨年は3回あったGⅠの全てで決勝に進み3着2回。6年ぶりに出場権を得たグランプリでも3着に。今年は6月パールカップで決勝2着に入った。直近の4場所は負けなしの12連勝。勢いに乗って今シリーズへ。欲しいのは決勝での1着だけ。集中力を高め、総力戦でVゴールを決めにいく。

 元ナショナルチーム組の太田りゆと梅川風子もパワーはトップレベル。ファン投票2位と大きな期待を集めるのは太田。今年のGⅠでは2回とも決勝に進めていないだけに、ここに懸ける意気込みは強い。梅川は4月オールガールズ、6月パールカップと決勝に進んで3着、4着。23年競輪祭女子王座戦以来、2回目のGⅠ制覇に燃える。

 デビュー2年目、2回目のGⅠ挑戦でブレークの期待が強いのは仲沢春香。佐藤と同じくナショナルチームのメンバー。初GⅠだったパールカップでは決勝に進んだが5着。経験をここに生かして、さらに上を目指して戦う。

 昨年グランプリ女王の石井寛子はパールカップでの落車で左肩鎖関節を負傷。地元戦で復帰した前走京王閣では決勝で児玉に敗れたがファンの声援も力に1着、1着、2着。状態は万全でなくてもファンを信じ、自身を信じて成功へ。好結果を引き寄せたい。

 今年のV最多は14回の坂口楓華。実力はGⅠでも十分に結果を出せるレベル。流れに乗ると怖い存在だ。

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