西武園競輪開設75周年記念GⅢナイター「ゴールド・ウイング賞」は、8月28日から31日まで4日間にわたって開催される。

 東西各地区から豪華メンバーがそろうが戦力充実は関東勢。その中で当地で好成績が続くのは23年西武園オールスター、昨年記念を制したS班の真杉匠だ。イメージいいバンクで今年も実力発揮へ。自信の走りでシリーズ連覇に挑む。(電投番号「26#」)


GⅢ見どころ

真杉 連覇だ

 23年西武園オールスターでGI初制覇を決めた真杉匠。そして昨年4月には当地記念で優勝。思い出深く相性抜群のバンクで実力を発揮する。

 関東の仲間がそろう中で、どう戦うかは状況次第。

 昨年決勝は5人でまとまった地元勢とは別線。同県坂井洋の前で自力で戦った。もう一つのラインは深谷知広に稲川翔の2車。5車結束の地元勢を邪魔することはできない。その中で勝つにはどうしたらいいか。地元勢が先手を取り、その後ろに深谷。真杉は8番手に構えて仕掛けるチャンスを待ち、最後に外を鋭く踏み込んでVゴール。自身の力を信じて冷静に運び、しっかり結果に結びつけた。

 関東唯一のS班として、連覇へ向けて今年も自信に満ちた走りを見せる。


 真杉と栃茨で力を合わせるのは今年のダービー王・吉田拓矢。真杉とは逆に当地では苦い結果が続いている。23年オールスター決勝は関東4車の先頭。勝った真杉の前で先行したが暴走失格。その前の22年オールスターでは準決で無念の落車。

 ただ、当地初出走だった19年11月FⅠでは優勝。ここで当地での流れを変えたい。

 ダービーは前で仕掛けた真杉を差してワンツー。7月玉野サマーナイトFでは真杉の後ろでライン4車の3番手を回り、優勝した真杉に続き2着。ここではゴール前で捉えてのVを目指す。

 強力先行のS班・新山響平とスピードある新田祐大がタッグを組む北日本ラインも強力。

 新山は前走、北日本地区でのGⅠ函館オールスターで結果を出せなかった分も、ここに気合。しっかり持ち味を発揮して押し切りを狙う。新田は新山の番手なら有利な展開が望める。直近2場所はFⅠで連続V。集中して走りGⅢでも好結果を。

 そのほか北日本は追い込み型も成田和也、佐藤慎太郎と実力者がそろう。

 近況の充実ぶりが際立つ一人は南修二。基本は追い込みでも目標がなければ動いて活路を切り開く。前走函館オールスター決勝では近畿ラインの4番手を固めて3着に。ここも活躍しそう。

 中部のV候補は山口拳矢。前々走富山記念でVゲット。流れに乗って踏み込むと浮上する。

森田優弥武藤龍生岩津裕介

 地元の主力は森田優弥と武藤龍生。昨年決勝は森田が埼玉5車の番手、武藤が4番手を回ったが森田5着、武藤6着。強い気持ちで臨みVゲットなるか。熱い走りを見せる。

 岩津裕介は函館オールスターで自身が勝った16年松戸オールスター以来、9年ぶりにGⅠで決勝へ。当地ではFⅠでV歴。記念で2度決勝3着に。ここでも存在感を示すか。好位を回ると怖い。


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