武雄競輪の「西日本カップ・日本名輪会カップ第27回井上茂徳杯」(FⅠ)がトップレーサーを迎え、9月1日から3日間開催される。東西の精鋭が集まる見逃せないシリーズとなるが、V争いの中心に推すのは山田英明(42=佐賀)だ。譲れない地元の庭でハッスル。北津留翼をはじめとする九州連係で20年の第22回大会以来、2度目の井上茂徳杯制覇に意欲を燃やす。

山田英明
00年3月にスタートした「井上茂徳杯」は今年で27回目を迎える。例年通り東西の実力者、個性派が集結し見どころは満載。オースルター(函館)でGⅠ初優勝を飾った寺崎浩平(福井)、さらに稲川翔(大阪)が体調不良で急きょ欠場し近畿勢の評価を下げざるをえない。そこでクローズアップされるのが地元の山田英明だ。
直前の松戸GⅢ初日に落車したのは気がかりだが、走る以上は大丈夫。3割増しのホームバンクで奮起することは間違いない。パートナーは松戸GⅢを3連勝で決勝に進出した北津留翼。ときおりポカもある北津留だが、ツボにはまったときのタテ脚はピカイチ。北津留を先頭に番手を死守する山田。さらに3番手は阪本和也が固める九州の陣容は強力だ。番手有利に運ぶ山田が20年の22回大会以来、2度目の井上茂徳杯Vに挑む。

佐藤友和 
武田豊樹
北日本は佐藤友和、関東は武田豊樹のタイトルホルダーが代表格。ただし佐藤の場合、北日本に上位の機動力型が手薄なだけに苦戦を強いられそう。武田は橋本瑠偉の存在が頼もしい。おまけに2班ながら松崎広太が勝ち上がってくると息の合った茨栃シフトが組める。松崎が先頭を買って出て、橋本―武田で結束するパターンになると復調ムードの武田にチャンスが到来する。

三谷将太
112・55の競走得点を持つ三谷将太もV圏内と言えるが、前述のように寺崎の欠場はあまりにも痛い。その位置取りがカギとなる。同じように吉田敏洋、坂口晃輔の中部勢もライン戦では分が悪い。食指動くのは中四国勢だ。グレード戦線では目立たないまでも大川龍二が展開に恵まれるケースがある。格付け2班だが、成長著しい後輩・黒瀬浩太郎の存在があるからだ。ケレン味なく駆ける黒瀬。タテ脚兼備の大川なら浮上を果たせる。おまけに橋本強、原誠宏が広島コンビと結束するようなら好勝負が期待できる
バンク特徴
直線のみなし距離は64・4㍍と国内の400バンクでは最長。先行屋泣かせの走路と言える。マイペース駆けに持ち込むか後位競りなどの展開に恵まれないと逃げ切るのは難しい。車券戦術のセオリーはやはり追い込み型が中心となる。直線が長いだけに、脚力を温存するマーカーが3、4番手から突き抜けるシーンを何度も見てきた。センター部分の傾斜もきつめで捲りはコーナーの出口で流れることなく、けっこう決まっている。直線はインより中、外が伸びる傾向にある。

