成海大聖
チャレンジは127期のルーキーが星野京旺(26=新潟)と小西涼太(23=岡山)の2人が参戦するが、まだまだ線が細い。新人2人を向こうに回し、2期先輩にあたる123期の成海大聖をV争いの中心に推す。6月佐世保から直前の富山まで7場所連続優出、うち7月の小倉→青森を連覇するなど勢いがある。
今年2月に沖縄から大分に移籍し、恵まれた練習環境で脚力がアップ。逃げてよし、捲ってよし、場合によっては好位飛び付きも器用にこなす。当地は3月以来の参戦。そのときは⑤④①と勝ち上がりに失敗しているが、パワーアップした現在の成海なら存在をアピールできるはずだ。成海と連係可能な原清孝(48=沖縄)にもチャンスはある。
小西涼太
とはいえ成長途上にあるルーキーは侮れない。小西涼太は本格デビュー2戦目の岸和田で初優出。直近2場所も決勝にこぎつけるなどそのタテ脚が魅力だ。こちら小西には個性派レーサー高嶋一朗(58=岡山)がマーク策から浮上を期す。競輪道をわきまえた高嶋の熟練の技も見てみたい。
平山優太
北日本勢は平山優太(25=福島)が浮沈のカギを握る。安定感には欠けるが、7月の地元いわき平で完全Vを果たすなどツボにはまったときの一発攻勢は脅威。小松剛之(51=宮城)、佐藤正吾(42=宮城)が平山とラインを組む。平山―小松―佐藤で主導権を奪うと小松に勝機が訪れる。
村上貴彦(39=栃木)、堀勝政(47=群馬)ら関東勢は劣勢の印象。同じように会田正一(55=千葉)、野口修平(37=神奈川)ら南関勢も苦戦を避けられそうにない。