S級戦見どころ
地元で奮起を誓う河村雅章
当地ホームバンクのS級戦で決勝2着は4回あっても、まだ優勝がない河村雅章。のどから手が出るほど欲しい立川でのS級V。ここで悲願を果たせるか。直近前走の岐阜では9車立ての記念で2勝。2日目は最終ホームから仕掛けた福田稔希、最終日は2コーナーから捲った安倍大成の動きに乗っての1着。ここでは埼京で連係実績のある黒沢征治が頼れる味方。前で果敢に攻めるラインの後輩を目標にチャンスをつかみ取るか。集中してレースに挑む。
黒沢は7月GⅡの玉野サマーナイトFでの落車失格で負傷欠場後、ここが復帰して2場所目。復調途中だが、立川では昨年10月FⅠで予選スタートから1着、2着での決勝に。ここも好走を見せるか。地元の河村に任されれば、やる気はさらにアップするはずだ。
太田竜馬
太田竜馬も7月小松島記念で落車負傷し、ここが復帰2場所目。2か月ぶりの実戦だった前走奈良FⅠでは準決を1着でクリア。中5日で臨むここで、前走以上の活躍を見せるか。立川では20年3月FⅠでV歴。香川雄介と四国で連係し、前で積極策。逃げて粘りを発揮するか。
香川は前走ミッドナイトの松阪3日制GⅢで決勝2着。小原太樹-永沢剛の後ろでラインの3番手回りからの連対。ここでは太田という絶好の目標があり有利な展開が見込める。先手を狙う太田をガードして差し切りも。流れが向けばチャンスは逃さない。
伏見俊昭
北日本のV候補は伏見俊昭。立川は07年に2度目のグランプリ優勝を決めた地。位置にもよるが元同県、現在は北海道登録の板垣昴が自力勝負で上昇ムード。決勝での連係が実現すれば久々のVゲットへチャンスが膨らみそうだ。
山口富生も伏見と同じGⅠタイトルホルダーで、55歳の現在もS級上位の実力を維持。同県で大垣をホームとする仲間同士の橋本優己が自力型の目標。一緒に勝ち上がってラインを組めれば戦いやすい。
林慶次郎は8月の小倉4日制GⅢから高知FⅠ、岐阜FⅠと3場所続けて決勝に進出。前走松阪ミッドナイトGⅢでは2日目に1勝を挙げた。ここも自力で好走へ。流れに乗って力を出し切ると怖い。
南関は前走平塚FⅠで地元Vを決めた松坂洋平が勢いに乗る。同県後輩でポテンシャルの高い塩島とのタッグなら連続Vのチャンスだ。