S級戦見どころ


鈴木玄人が中心

 鈴木玄人は6月平塚FⅠで3連勝を決めてS級初V。8月函館オールスターでは一予3着、二予B2着、準々決勝A2着で準決勝に進出。最終日には逃げた真杉匠を差して勝ち星を挙げ、初めて出場したGⅠで実力アップを深く印象づけた。ビッグ2戦目だった前走GⅡの福井共同通信社杯でも二予Bを1着で突破して準決勝へ。大きな舞台でトップクラスの面々にもまれたことにより経験値が上がったことは間違いないだろう。

 地元ホームの立川出走は今年2回目。1月の記念では準決で3位入線も斜行で無念の失格。その分も、ここでは結果を求める。自在性も備えるが基本は自力での組み立て。先行も視野に入れ前々で強気な走り。平塚に続き、ここでS級2度目のVゲットなるか。気持ちを入れて3日間のレースを走り抜く。

 関東で鈴木とタッグを組むことになりそうなのは19年7月以来の当地出場となる杉森輝大。鈴木とは8月函館オールスターの二予Bでも連係。呼吸を合わせて続き直線勝負へ。久々の当地でも、16年12月グランプリシリーズ(FⅠ)でV歴。途中欠場となった前走岐阜記念の分も好走を見せたい。

 渡部幸訓は前走川崎FⅠで今年初V。準決と決勝は同県のグランドスラマー新田祐大の番手回り。決勝は逃げた森田一郎の番手にはまって追い込んだ新田をゴール前で外から捉えて、うれしい差し切ってのワンツー。主力に北日本の自力型がいないここでは状況次第で動く組み立ても。鋭く伸びてV争いへ。

 佐々木真也は目標不在となれば自力基本の走り。2班でも得点を持っている同期の渡辺雅也がいて前後での連係も。今年は初戦の1月いわき平FⅠでV。好スタートを切ったが、その後は大きな成果を上げられずにいる。強気に運んで好勝負に持ち込むか。

 九州勢は伊藤旭―井上昌己で連係。2人は7月当地FⅠでも2度同乗。準決は伊藤7着、井上6着で両者とも決勝に進めなかった。好機に仕掛けて出れば浮上。2人でゴール前勝負のシーンもある。


ガールズ見どころ


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