
浅井と対峙するSS選手包囲網②
犬伏湧也 賞金ランク上昇狙う
向日町記念in奈良を制し勢いに乗る犬伏
4日1日よりS級S班に追加選出されて早半年が経過。赤いパンツを履くことへの覚悟は、すでに貫禄へと変化している。ポストが人を成長させるとも言うが、犬伏の場合は最初からそれだけの器を持っていたという方が自然だろう。
もちろん〝8カ月間限定〟のSSで終わるつもりはない。残る2つのGⅠで優勝することが最高のシナリオだが、賞金ランキングは現在11位。10位の浅井とは約50万円差のきっ抗状態。9位の新山とも記念優勝1本分で逆転を狙える位置に付けており、賞金枠でのSS継続も不可能ではない。何より、昨年は悔しい次点で終わったグランプリ出場を果たすことこそが、今の犬伏の原動力である。
直前の向日町記念in奈良は、1番人気のプレッシャーに打ち勝って通算4回目のGⅢ優勝。精神面の強化を感じさせる一戦でもあった。景気づけの記念連続Vに期待したい。